ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

ザテレビジョンドラマアカデミー賞ノミネート作品
101回受賞(2019年4月クール)「きのう何食べた?」

101回受賞(2019年4月クール)「きのう何食べた?」

テレビ東京系 2019年04月05日~2019年06月28日 毎週金夜0:12ほか-0:52ほか

▽最優秀作品賞受賞
西島秀俊と内野聖陽のW主演で、よしながふみの同名漫画を実写化。弁護士・史朗(西島秀俊)と、美容師・賢二(内野聖陽)の男性カップルの日常や苦悩を描き、話題を集めた。また、史朗が作るおいしく安上がりな手料理も注目され、レシピをまねする視聴者が続出したほど。
【松本拓P 受賞コメント】
僕は賞とは無縁だったので、斬新です(笑)。終わってみて、あらためてすごい原作だったのだなと思いました。男性カップルのお話ですが、“おいしいご飯を食べている2人”というのが前提にあったので、重く感じることなく見ていただけたのではないかと思います。
あまりリアル過ぎると目を背けられる原因になるので、そのバランスは脚本からとても意識しました。安達奈緒子さんの脚本、中江和仁監督ら演出陣という作品の心臓部がビシッと決まったこと、そして何より西島秀俊さん、内野聖陽さんに主演していただけたことが大きかった。お二人がこの作品を好きでいてくださったので、あの芝居が生まれたのだと思います。続編は…関わった人はみんなやりたいと思っているはずですよ。

▽主演男優賞受賞:内野聖陽
史朗の恋人で、人当たりのいい美容師・賢二(ケンジ)役を演じた内野聖陽。かわいい物やピンク色が好きで、焼きもち焼きな一面も。内野のこれまでのイメージを覆す、キュートなしぐさを連発し、「女子力が高過ぎる」「原作通り」と、その“憑依力”には称賛が相次いだ。
【内野聖陽 受賞コメント】
初めての主演男優賞、ありがとうございます。人気の高い原作漫画のキャラクターを演じることには当初不安もあり、原作ファンの皆さまゴメンナサイ的なところもありましたが、放送が始まってみると、たくさんの方に『イメージぴったり』と言ってもらえて、意外でもありとてもうれしかったです。
ケンジは居候のような立場ですが、シロさん(西島)が「居ていいよ」と言うということは、シロさんにとってケンジは精神的にはとても大切な存在なのだろうと思って演じていました。ケンジはシロさんの作った料理を心から「おいしい」と言うし、シロさんはケンジを傷つけたらちゃんと謝る。今の時代、人間関係がギスギスしているけれど、本当に好きな人と自然体で生活している描写が、見る人にとっても心の琴線に触れたのではないかなと思います。
原作と同じく、ドラマもリビングでの生活の場面がほとんどで、カップルとしての性的な部分は描かない方針。そこが広く受け入れられた要因の一つでは…。とはいえ、僕は暗示的な部分ではそういう匂いがないとつまらんと思って、ベッドルームでの2人を想像させるようなことを常にやらかそうとしていました。最終話でケンジがシロさんの髪を切って後ろから抱き締める場面もこだわりました。僕としては向き合ってキスをするとか、もっと濃いラブシーンでも受けて立つつもりだったんですけど…それこそねぇ、見ちゃいられませんよ(笑)。
男女のカップルならベタになってしまうところも、男性同士だと笑って見ていられる。西島さんともよく「この恋愛模様って男同士だからこそ伝わるものってあるよね、そこが新しいよね」と話していました。撮影中は、とにかく西島さんが僕のケンジを温かく受け入れてくださって、2人でセッションするのが楽しかったです。もし続編が作られるとしたら? 今度はぜひシロさんを演じてみたいですね。ケンジのようにいつもおおらかでいたいけど、シロさんも分かるなぁ。そして、西島さんのケンジを見てみたい!(笑)

撮影=玉井美世子

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