ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

ザテレビジョンドラマアカデミー賞ノミネート作品

103回受賞(2019年10月クール)「グランメゾン東京」

TBS系 2019年10月20日~2019年12月29日 毎週日夜9:00-9:54

▽最優秀作品賞
フレンチシェフ・尾花(木村拓哉)が、倫子(鈴木京香)と共に世界最高の三つ星レストランを作ることを目指す物語。ベテラン俳優たちの安心感のある演技や料理が話題になったほか、王道感を出しつつ、“大人の青春” を描いたストーリー展開にも高評価が集まった。「大人たちの青春群像劇で熱くさせてくれた」「フランス料理に親近感を持たせた功績も」と誠実なドラマ作りが好評だった。
【伊與田英徳P・東仲恵吾P 受賞コメント】
自分で見ていても空腹になる、こんなお店に行ってみたいと思える、幸せなドラマでした。木村さんが演じた尾花の包丁さばきや、フライパンの使い方、盛り付け方など、多くのシーンが木村さんのアイデアから生まれました。
そんな常に全力な木村さんからインスパイアされ、キャストやスタッフの皆さんと一緒に作り上げた夢のお店がグランメゾン東京です。実際にキャストの方々の意見を参考にしてレストランの内装や、テーブルなどの家具、メニューまで作り上げていったことも面白かったです。
“料理も主役”というコンセプトにこだわり、撮影や監修をしてくださるレストランなど、プロフェッショナルにこだわりました。想像しづらいフレンチの味を、うまく伝えることができたとしたら幸せです。

▽主演男優賞受賞:木村拓哉
料理に全てを懸けるシェフ・尾花夏樹(おばな・なつき)役。一度は挫折を味わうも、倫子と出会い再び夢に向かう男を演じた。癖の強いキャラクターながら、料理に向き合う姿勢や仲間を思う気持ちに「応援したくなる」などの声が上がった。木村自身の料理の腕も話題に。
【木村拓哉 受賞コメント】
今回の賞を受けて、まずは選んでくださった皆さんに「ありがとう」って感謝したいですね。僕は尾花を演じましたけど、倫子役の(鈴木)京香さんをはじめ、素晴らしい共演者の方たちがいてくれたからこそ尾花も生かされたわけで。共演の皆さんのおかげじゃないかなと思います。
それは監督はもちろん、全スタッフにも言えることで。このドラマは試行錯誤を重ねた各部門のスタッフの総合力が作り上げたものだと感じています。塚原(あゆ子)監督とは初めてご一緒しましたが、とても柔軟かつ芯の太い方で。役名もせりふも持たない透明人間のように、“監督”という立ち位置で同じセットの中にいて、僕らを誘導してくれました。
それぞれの役が一人の時間を過ごしていても、誰かのことを思ってる…その胸中も見事に映し出してくれたと思います。僕がドラマで演じたのは尾花の人生のわずかな期間ですが、そこに至る気持ちのつながりはブレないようにしたくて。彼の生い立ちや現在までの経緯を自分の中にしっかり入れる作業をしてから尾花を演じました。
チームワークという意味では、グランメゾンのみんなのあったかさも現場に実在していて。待ち時間も誰一人控室に帰らず、そう広くない前室で横一列になって話してましたね(笑)。そんな現場から生まれた作品を見た人たちから、「あの時間帯にあれやられると腹減るんだけど」ってよく言われたんです。テレビからはにおいも味も伝わらないはずなのに、いろんな人の思いを乗せた何かが「あ、伝わったな」って。うれしかったですね。
僕自身もこの作品からは多くのものをもらいました。豊かな時間も、共演者やスタッフからの愛情も、現場で一緒にものを作る楽しさも。そうやって自分たちが生み出した作品を見た人が、その世界に興味を持ってくれることが僕の喜びでもあり、次の作品に向かう原動力になっていると改めて感じました。

▽助演男優賞受賞:玉森裕太
天才料理人・尾花夏樹と共にフランスの名店「エスコフィユ」で見習いとして働いていた平古祥平(ひらこ・しょうへい)役。「罪の意識から涙する姿」で強い印象を残し、ドラマのキーパーソンとなる難しい役どころを見事に演じ切った。
【玉森裕太 受賞コメント】
初受賞です。ありがとうございます。「頑張って良かったな」と思えるし、次の仕事へのモチベーションにもなります。
塚原あゆ子監督とは「リバース」(2017年TBS系)のとき「また一緒に仕事させていただきたい」と心から思ったので、今回はすごく楽しみにしていました。でも、監督から祥平(玉森)は漫画「進撃の巨人」のリヴァイのイメージだと言われ、そんな陰のある役を演じるのは難しかったですね。
後半、祥平がグランメゾンに移ってからは、過去にミスをしたという罪の意識を打ち明けられたので、少し気持ちが楽になりました。先輩である木村拓哉さんと共演したのも初めて。厨房のシーンでは木村さんからアドリブで何が出てくるか分からないので、気を張っていました。突然「ゴムベラ」と言われ、「どこにあるんだ?」とパニクったことも。
この撮影を通して、自分からも木村さんに話し掛けられるようになりましたが、次に共演したらまたゼロに戻ってしまうかも(笑)。木村さん演じる尾花をはじめ、この物語の人物たちの生き方がかっこ良くて、全員大好きでした。

▽ドラマソング賞受賞:山下達郎「RECIPE(レシピ)」
「グランメゾン東京」のエンディングを飾った山下達郎「RECIPE(レシピ)」が受賞。「大人の青春劇をおしゃれに見せ、料理用語を入れ込んだ歌詞もハマった三つ星主題歌」と圧倒的に支持された。
【山下達郎 受賞コメント】
ビックリ、感謝感激、まことに光栄至極です! ありがとうございます。ドラマの主題歌は、ストーリーにどれだけ溶け込めるかが命です。その点ではちょうどいい案配でお仲間に入れてもらえたかな、と思っております。
大人のドラマでしたので、主題歌はイケイケでない、ある種の静謐(せいひつ)さが必要と考えました。フレンチレストランが舞台なら、ディナーコースとのダブルミーニングになるラブソングはどうだろうと思いつき、歌詞に出てくる料理も一般的なコースメニューの段取りに沿っています。
私にとって、木村(拓哉)くんはいつもどんな時も常に変わらぬ、輝ける存在。曲作りの上でもイメージの構築がしやすく、彼のような希有な存在とのご縁からは触発されるものが多くて、ありがたい経験だと思いました。

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