尾上菊之助が主演を務める「ドラマスペシャル 刑事アフター5」(夜8:00-9:48、テレビ朝日系)が10月1日(木)に放送される。
同ドラマは、テレワークやリモート会議など、これまでの働き方が180度変わっていく世相を反映して、9時5時勤務、残業ゼロ、今までの刑事ドラマでは絶対にあり得ない勤務体系で事件を解決していく新しい刑事ドラマとなっている。
そのドラマで主人公・広橋航を演じる菊之助は、高い演技力もさることながら、“歌舞伎界の貴公子”と呼ばれる美貌と力強い瞳で人々を魅了している。
今回、主演の菊之助にインタビューを実施し、「ドラマスペシャル 刑事アフター5」への思いや共演者への印象、撮影現場でのエピソードなどを聞いた。
菊之助「題名が斬新だと思いました」
――「刑事アフター5」と聞いてどのような印象がありましたか?
2時間の刑事ドラマはシリアスな印象がありますが、「刑事アフター5」という題名を聞いて、刑事がアフター5に事件を解決するのか、そもそも刑事にアフター5なんてあるのか、題名が斬新だと思いました。
――脚本を読んだ感想は?
警察というと犯人逮捕のために、寝る間も惜しんで働いているというイメージがありますが、今回は玉城さん演じる労務管理コンサルトの九路五月によって、朝9時から夕方5時までしか働けないという設定も面白かったですし、今まで捜査一辺倒だった刑事が家族との時間、部下との信頼関係、自分の趣味など自分の生活スタイルまでも見つめ直していくというところにもひかれました。
――主演が決定した時のお気持ちは?
刑事ドラマに定評のあるテレビ朝日さんからオファーをいただけて本当にうれしかったです。
――演じる広橋航はどのようなキャラクター?
「捜1のハシビロコウ」と呼ばれている広橋は、犯人のことを考えているとき、瞬きもせずに静止しています。思考を巡らせて、真実にたどり着いた瞬間に「とらえた!」と言い、部下に何も言わずに走っていってしまう人間です。犯人逮捕のためには、周りが見えなくなり、寝る時間も関係なく、勤務に対して真っすぐな人なんだろうという印象を抱きました。
――似ている部分はありますか?
私も、仕事をするうえで「寝る間が惜しい」という感覚は分かります。私もつい広橋のように仕事のために睡眠を削ってしまうので家内から心配されます。