「表参道高校合唱部！」主演・芳根京子は北島マヤ!?
7月17日(金)スタートのドラマ「表参道高校合唱部！」(毎週金曜夜10:00-10:54TBS系※初回は夜10:00-11:09)。主人公・香川真琴を演じる芳根京子をはじめ、高校生役のメーンキャストは約1000人の中からオーディションにて選抜。オーディションの様子などを高成麻畝子プロデューサーに話を聞いた。
――オーディションの期間はどのくらいで、何回ほど行ったのでしょうか？
3月から始まり、ゴールデンウイークまでの1カ月半の間に、少なくともオーディションを20回は開催しました。1000人というこれだけの規模のオーディションは初めてで、7次オーディションぐらいまでですね。芳根さんには10回以上会って、直接合格を伝えました。合格までの間には、歌の練習もしてもらって、どこまで歌唱力が伸びるか、ポテンシャルも見させてもらいました。
――芳根さんに初めて会った時、この子かも？って思いましたか？
思いましたね。スタッフ一同、この子なんじゃないかなって。でも、まだまだ会っていない子がたくさんいたので、結論を出すのはもちろんその人たち全員に会ってから。でも、この子のような気がするねと思っていました。
――芳根さんに引かれた理由はどこですか？
一見、「何でこの子？」って思われると思うんですよ。素朴で、人から嫌われることもなく、好感度も高そう。でも、1000人に1人ってなんでだろう？と。彼女、お芝居を始めた瞬間に違うんですよ、ガラッと変わるんです。まさに、「ガラスの仮面」の北島マヤみたいな感じですね。
どこにでもいる平凡な女の子なのに、お芝居を始めた瞬間に人を引き付ける力がある。先日、山場の場面を撮ったんですけど、ずっと見ていても飽きないんですよ。こんな表情もある、こういう顔をするんだって。役をいかに魅力的に見せるか、計算じゃなく動物的反応でやれる人ってそんなにたくさんはいない気がするんです。そういう数少ない才能の1人なんじゃないかなと、確信を持ちましたね。
――今回は合唱部ということで、歌の審査もしなくてはいけなかったですよね？
歌に関していうと、プロフェッショナルが見ないと分からないので、2次オーディションぐらいから、プロフェッショナルの方に入っていただきました。
困ったことでいいますと、合唱部って、混声四部なんですよ。ソプラノ、アルト、テノール、バス。役柄にこの子が合っているかということと別に最終的に合唱部として、ちゃんと混声四部になるのかということを考えなくてはいけなくて…。芝居だけで集めると、みんなアルト？ みたいなことも。
例えば、バスのいい子は誰でしょうか？って聞いて、この子ですと言われても、芝居がダメ、逆にお芝居もすごくいいし、魅力もあるのに音痴とか。普通だったらこの子残すよねーっていうような子でも合唱部という縛りがあるので、残せないということはありました。
――もし、芳根さんが音痴だったら、主役じゃなかったのでしょうか？
どうしていましたかね。想像したこともなかったですね。最初に歌を歌って、ある程度歌える子だと分かっていたので。もしかしたら、歌が下手な女の子の設定にしていたかもしれないです。
――歌の特訓は行っているのでしょうか？
芳根さんもそうですけど、初めから歌がいいわけではなくて…。数人、そういう子がいたんで、4次オーディションぐらいで、申し訳ないけど、特訓をさせてもらって、どこまで歌が伸びるかみてみようということになって。先生に1回預けて特訓してもらって、伸びしろを見せてもらいました。
オーディションが終わる5月は特訓の月にしようと決めていました。今もですけど、1日4～5時間はやってますね。とにかく歌のレベルをとにかく一定以上に引き上げることができるかが勝負でした。8人いて、混声四部。各パート2人なので、頼れる者がいなくて、それぞれが頑張るしかない。みんな初めは「のど痛い、のど痛い」って言っていたんですけど、最近は言わなくなりました。
――最後に読者にメッセージをお願いします。
合唱ってすごいんですよ。近くで聞いていると鳥肌が立ったり、聞き入ってしまう。歌の力ってすごいなって思います。そういう歌の力をストレートに伝えていこうと思いますし、ストーリー上も歌が登場人物の誰かに響くものにしているんです。
誰が見ても楽しめるような構造にしていますので、何か自分のすぐそばで起きていることと重ね合わせてみてもらえたらと思います。そして、明日ちょっと頑張ろうかなというエネルギーになればいいなと。撮影は大変なんですけどね(笑)。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
7月17日(金)スタート
毎週金夜10:00-10:54
TBS系で放送
※初回は夜10:00-11:09
