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「題名のない音楽会」佐渡裕が五嶋龍へバトンタッチ

2015/07/31 23:18

「題名のない音楽会」の現司会者・佐渡裕から新司会者・五嶋龍にバトンタッチ
「題名のない音楽会」の現司会者・佐渡裕から新司会者・五嶋龍にバトンタッチ (C)テレビ朝日

毎週日曜に放送中の音楽番組「題名のない音楽会」(テレビ朝日系)で司会を務めている世界的指揮者・佐渡裕と10月から新司会者に就任するバイオリニスト・五嶋龍の会見が行われた。

同番組は、'64年からスタートし、“発展と音楽”をテーマにクラシック界の大御所から未来の担い手まで幅広いバラエティーに富んだゲストによる演奏と、その演奏をより楽しむためのトークが繰り広げられ、'14年には放送50年を迎えたテレビ朝日の最長寿番組。

司会が五嶋に代わる51年目の秋からはクラシック音楽の醍醐味(だいごみ)に加え、五嶋ならではの持ち味を生かせる異ジャンルとのコラボレーション・プログラムにも挑戦する。

急逝した指揮者・羽田健太郎さんの後を引き継ぐかたちで'08年4月から司会者に就任し、7年半司会を務めてきた佐渡は「あっという間でしたけど、ずっと見ていた東京オペラシティの舞台裏が違うものに見えました。

7年半の間に“指揮者・佐渡裕”ではなく、“司会者・佐渡裕”として声を掛けていただくこともあって、本当に貴重な時間を過ごせたと思います。テレビの前で応援してくださった皆さんと、長年一社でスポンサーを続けていただいている出光興産のスタッフの皆さんには心から感謝しています。

音楽性をどうするかというのはもちろんですけど、収録後に行われる“チーフ会”でカメラマンや音響などスタッフの苦労話を聞いて、スタッフと一緒に作っていきました。

まだ最後の収録が終わってないですが、どういう気持ちなんでしょうかね…。すごい晴れ晴れとした気持ちで出ていく気がしていたんですが、こうしてオペラシティに来てみるとスタッフが別れを惜しんでる感じが自分の中であるので複雑ですが、最後まで頑張って龍君にバトンタッチしたいと思います」と心境を明かした。

五嶋はことしデビュー20周年。デビュー10年目でも佐渡と舞台に立ったという五嶋は「7年半お疲れさまです。こうやってまた一緒にステージに立たせていただくのは、縁だなぁと思うんです。

佐渡大先輩の後に歴史ある『題名のない音楽会』の司会をやるのは、すごくプレッシャーを感じます。これまでのファンを逃がさず、新しいファンにも訴え掛けながらやっていきたいと思います。

経験があまり無いんですけど、スタッフのチームワークを初回から感じたんで、コンサートよりもチームワークが必要な仕事なんだなと感じました。

収録は相当緊張してましたけど、皆さんが応援してくれる一言やサポートがあったので、これからもやっていけるなという感じです。これからもいろんなテーマを毎エピソード紹介していくので、みんなで一緒に楽しんでフォーカスの強いものを作っていきたいと思います」と決意表明。

また、'09年の世界一長寿のクラシック音楽番組ギネス認定、'14年の放送50周年など、7年半の中でさまざまなことがあった佐渡は「初回収録の時も覚えてますし、辻井伸行君とのピアノコンチェルトなども印象に残ってますが、一番は'11年の東日本大震災復興支援コンサートですね。

出光興産100周年の年だったので、サントリーホールですごいゲストを呼んでガラコンサートを開く予定だったんです。でも、震災が起こってすぐに出光興産の方から追悼と『復興支援のコンサートをしましょう』ということで、その時のゲストの方々もすぐに賛同してくださって、曲目もパッと変更しました。

まだ余震が残る中で練習して、出演者の方々が募金箱を持ってロビーで募金活動を始めていました。お医者さんや警察、自衛隊、トラックで荷物運んでいる人とは違って直接命に関わっているわけではないでしょ? その時は本当に自分の仕事が何てつまらないことやってるのかなって。だけど、あのコンサートで自分たちがやらなければいけないことが具体的に見えました」と感慨深げに話した。

最後に、この番組の役割について五嶋は「家族でエンジョイできて、子供たちが『あれ良かったよね! これ良かったよね! なるほどね!』って納得するレベルと、あまりクラシックを知らない方が『そういうコネクションがあるんだ! こうゆうことなのか!』ってアカデミックに考えて、クラシックに詳しい方たちは『こういう深いところもあるんだな』ってディスカッションをする、いろんなレベルの人たちを刺激したいなと思うんですね。

ちょっと欲張って言うとターゲットマーケットは全員なんです。全部の年齢層とクラシックを全く知らない方から通な方まで、考えてもらうっていうことをミッションにしたいですね。クラシックという伝統が進化して、変化していくっていうのを一つのテーマとしてやっているので、エピソードごとじゃなくて大きなストーリーを作っていきたい。

普段だったら絶対に触れ合わないようなジャンルのアーティストと出会って芸術のネットワークを作っていくのはラッキーだなぁって思います。毎回、人間としても音楽家としても成長してるのかな?っていう気がします」と番組への期待を膨らませた。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

「題名のない音楽会」
毎週日曜朝9:00-9:30
テレビ朝日系で放送
※佐渡裕の司会は9月27日(日)まで、五嶋龍の司会は10月4日(日)から

画像一覧
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  • 「題名のない音楽会」の現司会者・佐渡裕から新司会者・五嶋龍にバトンタッチ
  • 【写真見る】番組を「まるでお菓子のように小さい子供からおじいちゃんおばあちゃんまで、楽しさを共有できるもの」と語る佐渡裕
  • 「久しぶりに会った佐渡さんは、やっぱかっこいいな~と思いました」と笑顔の五嶋
  • 佐渡は「龍君にはどんどん挑戦を続けていってもらいたい」と話す

関連人物

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    佐渡裕

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    五嶋龍

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