「真田丸」竹内結子が“天真らんまん”な茶々を語る！
堺雅人主演の大河ドラマ「真田丸」(NHK総合)。4月10日放送からは舞台を大坂に移し、信繁(堺雅人)は新たな登場人物たちに翻弄(ほんろう)されていく。
そんな大坂編のキーマンの一人で、のちに豊臣秀吉(小日向文世)の妻として世継ぎを生む茶々役の竹内結子を直撃。大河ドラマ初出演の感想や、演じる茶々について語ってもらった。
――今回のオファーを受けたときの感想を教えてください。
「やった、ついに大河に出られる！」と思いました。本格的な時代劇で、長時間かけて撮影する現場に入る、というのが初めてなので正直「大丈夫かな、私？」とは思いました。でも、誰かになれるのはすてきなことだなと思います。
三谷(幸喜)さんの脚本なのでお話自体が面白いですし、茶々という人物をどんなふうに解釈して書かれるのか楽しみでした。
――撮影に入る前に準備されたことはありますか？
まずは着物に慣れようと思って、あらためて着付けを勉強しました。実際の衣装は、茶々の立場が上がるにつれて立派になっていくので、身動きが取れなくなっていく感じがしました。「偉くなるって大変だな」と思います(笑)。
――大河ドラマの現場で驚いたことはありますか？
セットを見て「修学旅行に来ているみたいだな」と思いました。いわゆる大阪や京都の歴史的な建造物の新築状態を見ているようで、かつての暮らしの疑似体験ですね。ふすまの絵や飾りなど、こういうところで暮らしているのかと思うと、せりふに実感がこもります。
――演じる茶々についてはどういった印象をお持ちでしたか？
よく“気の強い女性”“ヒステリック”といわれているのが嫌だったので、いい意味で強く、母としてのたおやかさがある女性になるといいなと思います。
茶々に関する書籍を読んだり共演者の方とお話をしたりしましたが、いろんな方がいろんな解釈を持っているんですね。今回の作品では、茶々は息子を乳母に預けていますが、ほかで聞いた話しによれば秀吉の命令を受けて自ら母乳をあげたという話もあるんです。「真田丸」の茶々はこうなのだなと思って、物語の展開を楽しんで過ごしたいと思います
――現時点で「真田丸」の茶々をどういう人物として捉えていますか？
今は、いわゆる“天真らんまん”に見えますが、いろいろなことを“考えないようにしている”のかなとも思います。彼女の生い立ちを考えると、仇である秀吉と一緒にいるのは苦痛だろうなと思いますが、そういうことを言っていられない時代だったと思います。
三谷さんからは「茶々はどこか無邪気な人。せりふに裏を持たせないでほしい」と言われました。生い立ちを踏まえて感情を表現しようとするのではなく、「今は、そのときの状況を楽しんでいる茶々であってほしい」というお話でした。それを聞いて、本当に拾わないといけないところを見落とさないようにしつつ、書いてある通りに演じようと思いました。
それから、三谷さんから「ボディータッチが多い人です」と言われていたので、それは積極的に取り入れています(笑)。よく人のことを触りますし、それが誤解を生んでいくんですね。
――実際に演じてみて感じた茶々の魅力はどういったところですか？
今回でいえば、“次々から次へと人を好きになっていくところ”ですね(笑)。三谷さんは、「小悪魔といえば小悪魔でしょうけど、狙ってはいません」とおっしゃっていました。火遊びは秀吉への当てつけのようで、でもそこには他意がない…というと悩んでしまうのですが、私はとにかく無邪気であろうと思っています。なぜか放っておけないキャラクターに映っていたらいいですね。
――信繁を振り回していく茶々ですが、茶々から見て信繁の魅力はどこにあると思いますか？
信繁は、“毛布”みたいに、持っていると落ち着く何かがあるんでしょうね。異性としての魅力というよりは、ある種“理想のお兄ちゃん”に近い魅力だと思います。
演じる堺さんは、冷静に全体を見ている人ですね。ほかの人が自分の芝居について悩んでいても、堺さんは全体のつながりを見て「この芝居でいいと思う」ってアドバイスを送ったりするんです。リーダーというか座長だなと思います。
――最後まで出番が続くと思いますが、今後期待しているシーンはありますか？
今は豊臣家が幸せの絶頂にいるというところなので、今後の展開がどのように描かれるのか、秀吉側の人間としてとても気になります。軽いノリでいることも少なくなるでしょうし、その中で皆がどう生きていくのか台本の続きがますます楽しみです。
それから、本当かどうかは定かでないですが、戦では、茶々もよろいを着たり馬に乗ったりということがあったそうなので、これはやってみたいと思いました！ もし、本当にそのシーンが描かれたら三谷さんの愛だと思ってください(笑)。
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毎週日曜夜8:00-8:45ほか
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