蜷川から「野ネズミ」、森田剛が井ノ原の隣で涙
5月27日放送の「あさイチ」（NHK総合）のプレミアムトークに出演したV6の森田剛が、今月12日に亡くなった演出家・蜷川幸雄の映像を見て、哀悼の涙を流した。
2010年の舞台「血は立ったまま眠っている」で蜷川演出を経験した森田。当時の記者会見映像が流れ、蜷川さんが語った「森田くんて、ひねくれて隅っこにいるような印象があった。野ネズミのような。それが良かった。一を言えば百ぐらいは答えが返ってくる」という言葉に、森田の両目から涙があふれた。
番組MCで同じV6メンバーの井ノ原快彦は「剛のことを本当分かってくれてるんだなぁって思いますよね」とうなづき、森田は「実感が湧かないんですよね。まだ稽古場行ったら会える気がするし。次がちょうど蜷川さんの舞台の演出が決まってたんですけど…きっと見ててくれてると思うので。恥ずかしくないお芝居をしなきゃなぁって」と声を震わせた。
2005年の舞台「荒神 Arajinn」で演出家・いのうえひでのりと出会った森田は、2008年に「いのうえ歌舞伎☆號『IZO』」で"人斬り以蔵"こと岡田以蔵を演じる。そのときからいのうえは森田の演技や芝居の空気に魅了され、その後の公演には必ず足を運ぶという。2011年「金閣寺」（演出＝宮本亜門）を鑑賞したいのうえは「すごいなと思った。自分で舞台空間を完全にコントロールしている瞬間があった。『あっここまで来てる』って。みんな1回（一緒に仕事を）やると引きつけられます」と森田を大絶賛。
井ノ原は「僕は同じメンバーとして、外で戦ってきたメンバーが、本当に外の人たちに愛されているっていうのはうれしいなぁって思いますね。いのうえさんも宮本さんも蜷川さんも、皆本当に森田剛が大好きなんだな、という風に思いましたね」と、アイドル活動から一線を画した森田の活躍に一目を置いた。
舞台の魅力を聞かれた森田は「一番は勉強できる場。謙虚でいられる場所。なかなかグループで活動すると、ホームだから、皆家族みたいになって甘えもいっぱい出てきちゃう。いろんなことが当たり前になるけど、舞台だと一歩外出て勝負してるっていう感覚」と答えた。
視聴者から番組に届いたFAXは国内外から2700通を超え、放送前に届いた数としては最高だという。森田が業界の中からも外からも愛されていることが分かる朝となった。
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