葵わかな「ドラマを通して“神楽”を知ってください」
11月30日(水)に放送する「舞え!KAGURA姫」(夜10:00-11:00NHK BSプレミアム)は、葵わかな演じる咲子が伝統芸能“神楽”に出合い、神楽を通して成長していく姿を描く青春エンターテイメントドラマ。
当初、神楽に全く興味のなかった咲子だが、神楽部の部長・道郎(中村梅丸)と部員・珠希(中村ゆりか)、司(加藤諒)らに誘われ、夏の一大イベント「神楽甲子園」を目指すことに。
葵に、これまでなじみのなかった伝統芸能・神楽を体験した感想や、撮影現場でのエピソードなど、ここでしか聞けない話を聞いた。
――咲子の印象についてお聞かせください。
言いたいことも言わずにいることが、相手のためだと思っているのですが、でも実際は怖くて言えないだけで、言うことによって嫌われたくないって思っているような気がします。
ただ、頭がいい子なので、本当に言わない方がいいと思ったから言わないってこともあると思います。あと、おとなしくて大人ぶってるけど、でも実は幼い部分もあると思います。
――ご自身との共通点はありますか?
私は思ったことを言うタイプなので、咲子みたいに言いたいけど、のみ込んでしまうってことはないですね。でもそんなに騒いだりしないようなところは似ているかな。あと、神楽を知らないってことが1番の共通点ですね。
――今回、伝統芸能・神楽に挑戦していかがでしたか?
大変そうだなと思っていましたが、それよりも楽しみの方が大きかったです。初めて広島で神楽を見たときは「こんな体育会系なことやるの?」って思ったのですが、稽古が始まったら、「楽しい! もっとうまくなりたい」っていう思いの方が強くなりました。
ただ、普段使わない筋肉を使って、姿勢も中腰だったので、膝が痛くなったりしました(笑)。
――練習はどのくらいしましたか?
撮影に入る前に1週間くらい、1日に5、6時間練習しました。撮影中もシーン撮影をしている場所で、時間が空いたときや撮影が終わった後も(実際に神楽の練習で使われている)集会所でやっていました。あと、東京での稽古から広島に行くまでに時間があったので、家でもできる限りやりました。
――伝統芸能に触れていかがでしたか?
実際に体験してみると、敷居が高い感じはしなくて、むしろ初めてのことだらけで楽しかったです! それに、地元の方たちが応援してくださっているのが伝わってきて、地元の方たちと交流しながら、楽しくできました。
――撮影現場の広島はいかがでしたか?
ゆりかちゃん、梅丸君、加藤さんの4人での撮影が多かったので、4人とプロデューサーでお好み焼きを食べに行きました! 三次の名物で麺が辛い「辛麺焼き」というお好み焼きも食べましたし、揚げたもみじまんじゅうにアイスが載っている、お好み焼き屋さんのデザートや、広島つけ麺とか、ご当地グルメをたくさん食べました!
撮影中も地元の方たちが、川魚を串刺しにして焼いたものや山菜の天ぷらとか、広島の料理を振る舞っていただいて、満喫していました(笑)。
――撮影中は皆さんとどんな話をしていましたか?
美容のこととか、体にいい食べ物の話とか(笑)。みんな歌を歌うのが好きなので、移動の車の中で、誰かが歌い始めると、みんなが歌うという流れになって。本当に同じ高校の仲間みたいな感じでした。
4人の関係性も神楽の上達も同時進行で、その辺りはドラマであってドキュメンタリーのようでしたね。
――母・美土里役の大塚寧々さんとの共演はいかがでしたか?
初めてご一緒したんですけど、大塚さんがよく話し掛けてくださって、たくさん話ができたので、母と娘という役もとってもやりやすかったです。
それに、お芝居で「ここはこうした方がいいのかな?」って迷っていると、「こうしたいって思ったでしょ? ○○したらいいんじゃない?」って見抜かれていて。お芝居のアドバイスも頂けて、尊敬しています。
――撮影現場では演者さん同士でよく話をしますか?
疑問に思ったことがあれば、監督にすぐに聞きに行くのですが、共演者の方とお芝居のことを話すことはあまりないですね。
でもゆりかちゃんとは、元々仲良しということもあって、言い合うシーンについて相談しながらやりました。あと、監督が「こうしたいと思うんだけど、どう思う?」と聞いてくださったことがうれしかったです。
――普段、撮影現場に行くときは、役が出来上がった状態で行きますか? それとも撮影現場に行ってから作っていきますか?
撮影に入る前に、疑問に思ったことは確認して、自分の中でガッチリ作ってから行きます。その後、現場でやってみて擦り合わせて行きます。
――作品の見どころ、注目ポイントをお聞かせください。
神楽を知らない方には、ぜひ咲子を通して知ってほしいです!
そして、咲子がどう変わっていくのか、ちょっとずつ変わっていくので、そんな変化にも注目してほしいです。咲子にとっては、最初は道郎も珠希も司も異質な存在だったので、そんな4人の関係性も見どころです!
――ことしももうすぐ終わりですが、どんな年でしたか?
連続ドラマに出演したり、こういった伝統芸能も体験できるドラマにも出演したり、大きな役を任せていただいて、今までよりももっとお芝居を楽しめたし、お芝居への思いが強くなって充実した1年でした!
11月30日(水)夜10:00-11:00
NHK BSプレミアムで放送