ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第106回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演男優賞 受賞インタビュー

窪田正孝

裕一が体験した人生と2020年がたくさんリンクしました

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大変光栄に思います。受賞できたのは、「エール」チーム、応援していただいた皆さんのおかげです。裕一は大人に成長していくほどに、精神は逆に子供のように柔軟性があり豊かになっていくイメージだったので、そこを意識しました。また、裕一はあくまで視聴者目線なので、アトラクションのような個性あふれるキャラクターたちに会いに行く感覚でした。
戦争のシーンは、今でも鮮明に覚えています。「“朝ドラ”だから」とか固定観念にとらわれず、作り手が見せたいものを形にしていく。もちろん「エール」全体で見てもそうですが、あそこまで克明に戦争を描けたのは、吉田(照幸)監督がいろんなところで戦ってくれたからです。

監督の演出で言えば、(二階堂)ふみちゃん演じる音と二人きりの音楽学校でのシーン。とても重要なシーンで、テストもなく一発本番で挑みました。吉田さんの新鮮さを大事に撮っていくやり方は毎回ゾクゾクしたし、そこにとてもやりがいを感じてました。ふみちゃんがいなかったら、裕一をやり遂げることはできませんでした。約13カ月の撮影で何度助けてもらったか分かりません。作品への愛情、取り組み方、学ばせてもらったことがたくさんあります。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。落ち着いたら会って、またたくさん話したいです。

また、コロナをきっかけに、いろんな角度から、物事やこの仕事のことを考えるようになりました。それが、演じている真っ最中だった裕一の人生に反映した部分もあったかもしれません。当たり前のことが当たり前ではなくなって。(撮影)再開後の(シーン)は不思議にも、裕一が体験した人生と2020年がリンクする箇所がたくさんありました。まるで人生をリアルに体感した感じでした。

「エール」のおかげで、福島をはじめ全国の皆さんと触れ合う貴重な体験をすることができました。変化と挑戦と出会いを与えてくれた「エール」は僕の一生の宝であり、この先の道しるべを教えてくれました。
エール

エール

数々の名曲を生み出した、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而氏と妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏をモデルに、音楽と共に生きた夫婦の姿を描く。窪田正孝が福島で老舗呉服店の長男として生まれ、音楽と出合い才能を発揮する主人公・古山裕一、二階堂ふみが歌手になる夢を追い続ける関内音を演じる。

第106回ザテレビジョンドラマアカデミー賞受賞インタビュー一覧

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