第122回ザテレビジョンドラマアカデミー賞ドラマソング賞 受賞インタビュー

(C)TBS

ねっこ/King Gnu

戦後に思いを馳せつつ、現代を生きるための希望になる歌に…

受賞のご感想を一言頂けますでしょうか。

数ある作品の中からドラマソング賞を受賞できたことを大変うれしく思います。

読者からの投票理由には「最終話、『ささやかな花でいい 大袈裟でなくていい ただあなたにとって価値があればいい』の歌詞と、鉄平が朝子のために植えた庭一面のコスモスが広がる本編映像が見事にマッチ。感動して鳥肌が立った」との声がありました。「ねっこ」が流れたときの感想を教えてください。

毎回ドラマの印象的な部分で楽曲を使用してくださり、ドラマ制作チームの楽曲への愛を感じ、曲を大事にしてくれていると感じました。

最終話の、鉄平の朝子への想いが詰まるラストのコスモスが一面に広がるシーンは、歌詞の世界観をうまくマッチさせることができたと思いました。


歌詞で意識された点を教えてください。

ドラマの展開で回ごとに焦点が当たる人が変わる中で、それぞれの登場人物の生き様とうまく調和させられるよう意識しました。この歌をドラマの登場人物それぞれに当てはめる事ができ、そして聴いてくれた全ての人のささやかな希望になるようにと思い、歌詞を書きました。


タイトルを「ねっこ」としたワケは?脚本を最後まで読んで決められたのでしょうか?

脚本を読んで楽曲制作しタイトルを決めました。歌詞にも出てくる「花」や、70年にわたる壮大な物語の時の流れをイメージして「刻」などの案も考えていたのですが、ドラマでも描かれているように、人には語らない過去や経験の上で今を強く生きていくということと、表には見えないが一番大事な部分である「ねっこ」を重ねてタイトルに決めました。


「ねっこ」を通して、伝えたかったメッセージ、込めた思いを教えてください。

ドラマの主な舞台である戦後1950年代から脈々と今に受け継がれてきたもの、そして失ってしまったものに想いを馳せつつ、現代を生きるためのほんのささやかな希望になる歌になってくれたらという想いを込めました。


最後に「海に眠るダイヤモンド」のファン、また投票してくれた読者へメッセージをお願いいたします。

数ある作品の中から投票していただきありがとうございます。

ドラマ制作チームの想いに負けない気持ちで「ねっこ」を制作したので、このドラマ「海に眠るダイヤモンド」という作品に少しでも花を添えられたと思うとうれしい限りです。

(文=石塚ともか)
海に眠るダイヤモンド

海に眠るダイヤモンド

昭和の高度経済成長期と現代を結ぶ70年にわたる愛と青春と友情、そして家族の壮大なヒューマンラブエンターテインメント。芸歴28年の神木隆之介が、日曜劇場初主演を務める。また、脚本は野木亜紀子、監督は塚原あゆ子、プロデューサーは新井順子が担当。「アンナチュラル」(2018年、TBS系)などを手掛けたヒットメーカーが集結する。

第122回ザテレビジョンドラマアカデミー賞受賞インタビュー一覧

【PR】お知らせ