第123回ザテレビジョンドラマアカデミー賞総評

オリジナル脚本の異色作対決となった2025年1月クール。新機軸の学園ドラマ「御上先生」(TBS系)が作品賞、主演男優賞、監督賞、ドラマソング賞を獲得。主演女優賞、助演男優賞、脚本賞を受賞したSFコメディー「ホットスポット」(日本テレビ系)と各部門で接戦を繰り広げた。

作品賞の「御上先生」は、詩森ろばの脚本で進学校を舞台に教育の本質を突いた。「これまでにない学園もの。文科省の官僚×高校生の対話が斬新」「今の課題を詰め込んだ問題提起型で、考えさせられた」と社会派の内容が評価され、官僚教師を演じた松坂桃李が主演男優賞を初めて獲得した。

作品賞2位の「ホットスポット」は「ブラッシュアップライフ」(2023年日本テレビ系)の制作陣が再び集結。「普通のおじさんが宇宙人という設定から広がる会話劇がシュール」「小ネタに大笑い。何も考えず見られた」と視聴者を楽しませ、市川実日子が主演女優賞、角田晃広が助演男優賞をそれぞれ初受賞。バカリズムが2度目(※1)の脚本賞を獲得した。

作品賞3位の「東京サラダボウル」(NHK総合ほか)は、黒丸による漫画が原作。「外国人による犯罪をリアルに描きつつ、相互理解の大切さへとつなげた」「“レタス頭”の奈緒&松田龍平が新鮮」と注目され、主演女優賞、主演男優賞、脚本賞、監督賞でも上位に入った。

同じく漫画原作(著・浅見理都)の「クジャクのダンス、誰が見た?」(TBS系)は、「犯人考察が楽しめた」「広瀬すずと松山ケンイチのやりとりにクスリ」と好評。香取慎吾主演の「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(フジテレビ系)も「最終回のタイトル回収」で話題に。また、「地獄の果てまで連れていく」(TBS系)で怪演した渋谷凪咲が初の助演女優賞に輝いた。

※1=「素敵な選TAXI」(2014年フジテレビ系)は第83回の特別賞。脚本賞は「ブラッシュアップライフ」(第115回)に続いて2度目の受賞。

受賞一覧

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