ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第89回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演男優賞 受賞インタビュー

大野智

初ラブコメは「十分楽しませてもらって満足!」

ラブコメ初挑戦となった同作で、主演男優賞に輝いた感想は?
うれしいです。ありがとう! 女性向けのドラマなのかなと思ってたら、いろんなところで、男性スタッフさんから〝俺、見てますよ〟とか〝俺の友達も見てます〟ってよく話し掛けられたね。
男女問わず、幅広い層に支持された略して〝セカムズ〟。大野のコミカルな演技に、〝恋愛版「怪物くん」('10年日本テレビ系)のようだった〟との声もありました。
まぁ、そうだよね、分かる(笑)。主人公は恋はしてるけど、ドラマとしてがっつりラブではなく、コメディーとして楽しんでもらえたところがあったと思うから。
キレ者社長なのに、恋に関してはてんでダメな鮫島零治。そんなぶっ飛んだキャラクターを演じるのに、心掛けたことは?
監督やプロデューサーと話し合いながら、バランスを見ながら作っていきましたね。好き好きを押し過ぎて気持ち悪くなってないか、とか(笑)。言葉遣いもね。〝あの女!〟とか、言い方によっては、サイテーな男だな、ってせりふが結構あったんですよ。だって、〝神奈川県から出てけ!〟とかさ、もーひどいせりふじゃん(笑)。そういうせりふを、ただのひどい人にならないようにどう言うか、そこはすごい考えながらやったね。
そのときは〝本気〟。けれども、〝本心〟ではないせりふの数々でした
小学生の男子がつい口走っちゃった、ぐらいに思わせないといけないよなぁ、って。それをいい大人がつい真剣に言ってしまう、っていうね(笑)。最初はすごく考えたけど、後半は零治が自分になじんで考えずにやってたと思うよ。
鮫島零治のキャラクタープランは、実は別のものがあったとか。
最初はね、本当はもっと物騒な感じに、表情を変えない感じでやってみようかなって思ってたの。あんまり顔芸もしないでね。でも、それだと、怖いし、気持ち悪くなっちゃうでしょ(笑)。で、悩んだ結果がアレなんだけど、楽しんでくれた方が多かったみたいで本当に良かった(笑)!
恋の仕方、片思いの相手へのアピールは独特だったが、平常心を失うほどのいじらしい恋心には、胸キュンが詰まってました
気持ちの持ち方も小学生男子だったな。好きな子が近くに寄ってくるだけでドキドキする、あの感じ。美咲(波瑠)と付き合いだしてからも、後半もその感覚はあり続けてたような気がするな。だから、共感してもらえたんだと思う。
恋物語と並行して、秘書・村沖(小池栄子)、運転手・石神(杉本哲太)とのやりとりも人気で、村沖舞子役の小池栄子が助演女優賞に輝きました。
そりゃそうでしょ! あの人のおかげで鮫島零治は成り立ってたんだから(笑)。3人のシーンはホント最初から違和感もなく、むしろ居心地良過ぎたね。零治を本当に愛してもらいました。現場に2人がいてくれるだけで安心感があったよ。2人に限らず、ドラマが終わってみんなと急に会えなくなった後遺症はあったなぁ。やっと癒えました(笑)
初のラブコメを経験し、今後、ラブストーリーへの挑戦は!?
「いや、いいですよ(笑)。いろいろやったよ。ある意味ベッドシーンもやったよ(笑)。僕は「世界一難しい恋」で十分、ラブストーリーを楽しませてもらって満足!

世界一難しい恋

大野智初のラブコメ。大野は34歳にして独身の“性格難あり”男を演じる。一流ホテル経営者・鮫島(大野)は、年収もピカイチで容姿もなかなかながら、彼に近づいた女性はその人間性を知るや全員去っていく。そんな鮫島が謎のKY女・美咲(波瑠)相手に恋をする。鮫島は拙い恋愛テクで彼女を振り向かせようとする。

第89回ザテレビジョンドラマアカデミー賞受賞インタビュー一覧

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