ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第99回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞 受賞インタビュー

(C)TBS

戸田恵梨香

ムロさんがいるから大丈夫と言い聞かせていました

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「大恋愛―」に関わった、全てのスタッフ、キャストの皆さん、そして、私たちのこの奇跡を最後までご覧くださり、愛してくださった皆さまに感謝いたしております。本当にありがとうございます。脚本の大石(静)さんとは「何かご一緒したいですね」と以前から話しておりました。その夢がようやくかなったのが今作なのですが、(撮影が)始まる前にお食事にお誘いいただき、たくさんお話させてもらい、私らしさとムロ(ツヨシ)さんらしさを脚本に乗せてくださいました。大石さんのその洞察力の高さに驚かされた3カ月半でした。
大石さんの言葉はさっと読むだけだと難しいように思うのですが、実際演じてみると、全く違和感なく、自然に出てしまうんです。印象的なシーンやセリフも多く、一つに絞るのは難しいです。どのお話も言葉もいとおしく、大切なものばかりですが、尚と真司(ムロ)の「愛」で挙げるとしたら、第5話でしょうか? 2人の別れ、再会まで一気に描かれましたが、居酒屋で再会して目が合った瞬間の鳥肌は今も忘れられません。
尚を演じるにあたり、大きく3段階に分けて考えていました。まず、まだ病気のことに気付かず、人生を真っすぐに生きている尚。2つ目は病気のことを知り、恐怖と闘う尚。3つ目は恐怖から解放された尚。大きく分けると分かりやすいですが、これを徐々に変化させていくその点を導き出すにはとても時間がかかりましたし、非常に悩まされました。その中で、ムロさんは本当に優しく、温かく支えてくださって、私の心の柱となっていました。「ムロさんがいるから大丈夫! 何とかなる!」と言い聞かせられるほど、私にとっては不可欠な存在でした。
「大恋愛―」は本当に私の代表作になりました。大きな愛とたくさんの奇跡が重なってできたのだと思います。そんな奇跡の作品でのスタッフの皆さん、キャストの皆さんの存在がこれからの私にとって励みになり、支えになっていくのだと思います。
大恋愛〜僕を忘れる君と

大恋愛〜僕を忘れる君と

大石静が描く完全オリジナルの純愛ラブストーリー。若年性アルツハイマーに冒される女医と、彼女を明るくけなげに支え続ける元小説家の男性の10年にわたる愛の奇跡を描く。婚約者もおり、公私共に充実している女医の尚(戸田恵梨香)は、引っ越しのアルバイトをする真司(ムロツヨシ)と運命的な出会いを果たす。

第99回ザテレビジョンドラマアカデミー賞受賞インタビュー一覧

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