受賞結果

93

最優秀作品賞

1 Rank 1 リバース TBS系
人間ドラマとしても秀逸な「リバース」に最高評価
人間ドラマとしても秀逸な「リバース」に最高評価

「リバース」が読者とTV記者に支持され、最優秀作品賞に。「回を追うごとに謎が深まっていく展開のうまさ」とサスペンスとしての完成度に加え、人間ドラマとしても評価が高かった。2位の「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」は、「ハードボイルドな作風」と「実際の事件を連想させるタブーなしの脚本」が注目され、審査員評ではトップ。3位の「貴族探偵」は、「豪華キャストの演技合戦が楽しい」と広い層から人気だった。

【ドラマへの評価】
事故死した親友の死の真相に迫る湊かなえ原作のヒューマンミステリー。毎話明らかになる登場人物たちの意外な裏の顔や深瀬(藤原竜也)と美穂子(戸田恵梨香)のもどかしい恋愛模様、話数を重ねるほどに深まる謎に注目が集まった。さらに、原作の向こう側を描いた最終回が話題に。
原作=湊かなえ/出演=藤原竜也、戸田恵梨香、玉森裕太、小池徹平、三浦貴大、門脇麦、市原隼人、YOU、片平なぎさ、武田鉄矢ほか

受賞インタビュー
原作のその先を見たいと思いました(新井順子プロデューサー)

Q スピード感のある展開と、意外性が引き込んでくれるストーリーが印象的でした。ストーリーでこだわった部分を教えてください

確かに急展開なところはありましたが、スピード感を意識していたというよりは、 “それはある日突然に”というような、日常に潜む落とし穴を描いていったので、そのように感じられたのかと思います。スピード感も大切ですが、毎話、皆が隠していることが一つずつ明らかになっていく秘密や、深瀬(藤原竜也)、浅見(玉森裕太)、村井(三浦貴大)、谷原(市原隼人)の4人をじっくり丁寧に掘り下げていくことを大切に描きました。「友情」がテーマの一つでもあって、友達じゃなかったメンバーが友達になっていく過程を7話まで描き、8話からは美穂子(戸田恵梨香)とどうなっていくのかをメインにしました。美穂子は7話まで、核心の部分を隠しておかなきゃいけなかったので、最初が描きづらかったですね(笑)。

第93回 ドラマアカデミー賞 最優秀作品賞 受賞インタビュー

Q 現代から過去に行く時の逆回転の演出が印象的でした

監督が「どう表現したらいいんだろうか」と頭を迷ませ、あの形にたどり着くまでに結構時間がかかりました。「リバース」というタイトルをどう生かすかというのを一番に、撮影を進めながら試行錯誤して決めていきました。色々なシーンを抜粋して、映像をくるくる回しているんですけど、実はよく見ると毎話選んでいるカットが違うんです。1コマ1コマ止めて見ると、大分違います。1カット0.2秒程度なんですけど、実はその中に物語のヒントが隠されているんです!

Q 「夜行観覧車」('13年)「Nのために」('14年、共にTBS系)に続く湊かなえ3部作の本作。湊さんの作品が原作であることへの思い入れを教えてください

3作目だったので、よりプレッシャーがありました。実は今回、事前に打ち合わせをする機会があったんです。「夜行観覧車」「Nのために」のときはできなかったのですが、今回は直接原作でこだわっているポイントや、キャラクターやセリフの意図などを脚本家や監督と一緒に聞くことができました。脚本の奥寺(佐渡子)さんが「3部作の中でこの作品が一番難しく、何度も書き直した」とおっしゃってました。「夜行観覧車」は真弓(鈴木京香)、「Nのために」は希美(榮倉奈々)の気持ちをたどっていけばいいんですけど、今回は4人の気持ちを一気に見ていくので、何を見ればいいのか分からなくなっちゃうんですよね。なのでバランス良く描きつつ、見やすくするために苦戦しました。

Q 最終話は、原作の向こう側であるオリジナルストーリーが描かれました。新しいストーリーは、どのようにして描くことになったのでしょう

単純に自分が原作のその先を見たかったのと、9話かけて愛情を持って応援してきた深瀬が悲しみの谷底に突き落とされて終わりってなっちゃうと、「その後どうなったの!?」と気になると思ったので最終話を描かせていただきました。あと美穂子の存在意義。被害者と加害者じゃないですけど、それに似た関係の中で、広沢(小池徹平)の死の真相を知って落ち込む深瀬に美穂子が手を差し伸べる…浅見、村井、谷原が友情を持って深瀬を助けるというのも描きたかったんです。罪は消えないけど、これからも生きていかなきゃいけない、さらに広沢の両親に真実を伝え、謝罪しなければ終われないんじゃないかと思いました。

Q オリジナルとなる10話に関して、湊先生とはどのような話をされましたか?

最初にオリジナルの10話をやりたいというお話をさせていただきました。湊さんは「最終回は小説の先だから、私の手を離れます。このチームがそういう先があったんだろうと描く物語ならお任せします」とおっしゃってくださいました。湊さんの脚本家への信頼がとても厚く、最初は「(オンエア前に)台本も何も見なくていい。放送を楽しみにしてます」というほどだったんですけど、ちゃんと事前にご確認いただきました(笑)。

Q 一見するとどんくさいイメージの主人公・深瀬を見事に演じられた藤原竜也さんに対する印象や、役柄に込めた思いを教えてください

藤原さんってとても格好いいじゃないですか。そんな藤原さんが頼りない青年を演じたら面白いんじゃないかと思ってお願いしました。でも実際、どんなダサい服を着ても格好いいんです(笑)。「どうしましょう…」って衣装さんと何度も何度も打ち合わせをしました。撮影が始まって最初のころ、藤原さんが道を走っているシーンで、何とも言えないステップを踏みながら走っている姿を見て、深瀬が藤原くんの中にいると確信しました。あと、サッカーボールを蹴るシーンとかもみんな大爆笑でしたね(笑)。「あれ狙ってるの?」って聞いたら「たまたまそうなりました」って。でも藤原さんは元サッカー部なんですよね(笑)。

Q 今作を作っている中で、特に印象に残っていることはどんなことでしょうか?

初めて男5人で本読みをしたとき、誰もしゃべらず、休憩になると外に出てしまったりして、皆が人見知りだったのは意外でした。それぞれつながりがあるんだけど、皆ではしゃべらないみたいな空気でした。中々打ち解けなかったんですけど、それを打破するために、ある日市原くんが、三浦くん、玉森くんを撮影があったタイミングで連れ出して食事に行ったんです。そこで打ち解けてからは皆でも行くようになって、気付いたら全員すごく仲良くなっていました。今ではあの5人でご飯に行ったりもしているらしく、その和気あいあいとした雰囲気が本当に大学生みたいなんです(笑)。

Q 今回、最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、脚本賞を獲得された「リバース」、ご自身にとって、どんな作品になりましたでしょうか?

“友情”っていいなと思いましたね。友達の友情もあるけど、仕事仲間との絆という友情もあると思っていて、この作品はその友情がしっかり結ばれたチームになれたのがすごく良かったと思います。美術さんや技術さん、一人一人が、「こういう風にしたらいいんじゃないか」と意見を出し合っていて、カメラマンが「この感情変じゃない?」という意見を監督に言ったり、そういうことが言える現場だったんです。一人一人がちゃんと考えて意見を言える雰囲気だったので、監督も皆に意見を求めたり、そういったチームワークは深瀬たち同様、とても良かったと思います。

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アクションと重厚なストーリーが話題に

【ドラマへの評価】
稲見(小栗旬)ら警察の秘密部隊である“特捜班”の活躍を描いた骨太なアクションエンターテインメント。迫力満点なアクションシーンの派手さに加え、警察組織への不信や、巧妙化するテロリストとの戦いに苦悩する特捜班たちの姿も視聴者を魅了した。
原案・脚本=金城一紀/演出=鈴木浩介ほか/出演=小栗旬、西島秀俊、田中哲司、野間口徹、新木優子ほか

3 Rank 3 貴族探偵 フジ系
見事な映像化に原作ファンも賞賛!

年齢や住所、本名までも不明の探偵を趣味とする貴族探偵(相葉雅紀)が、一切の推理を“雑事”と言い放ち、召使いに任せて優雅に謎を解く。貴族の華やかな世界や、映像化が困難なトリックを見事にドラマ化し、原作ファンからも大きな反響を呼んだ。
原作=麻耶雄嵩/出演=相葉雅紀、武井咲、生瀬勝久・井川遥・仲間由紀恵・滝藤賢一、中山美穂、松重豊ほか

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