大野拓朗「猫忍」で“猫にぞっこん”を明かす
猫と忍者がコラボレーションする異色のドラマ「猫忍」(毎週火曜夜0:00-0:30ほか、BSフジほか)が放送中。生き別れた父親にそっくりの猫(金時)を父上と慕い、一緒に暮らすことになった主人公・久世陽炎太を大野拓朗が演じている。
大野に撮影の裏側やこの作品に欠かすことのできない猫とのエピソード、見どころなどを語ってもらった。
――陽炎太という役を演じるにあたり苦労された点はありますか?
忍者だから表情は出せませんが、心の中に秘めている思いがあるので、それを演じるのはすごく楽しかったですね。後でこんなナレーションが入るんだろうなって想像しながら、笑いそうにもなりました。
苦労したのは、金時の鳴き声が入ったり、逃げてしまったりしたことですね。それと金時がカメラに映らないシーンで、ぬいぐるみに向かって「父上!」と呼んで演技をしなければならず、気持ちを入れにくかったです(笑)。
でも、金時の行動にアドリブで対応するのが楽しいんです。屋根裏で金時を腕枕している時、金時が寝てしまったので「あれ? 寝てるでござるか?」って急きょせりふを変えたり。でも、かわいくて仕方がなかったですね。
――猫が好きなんですね。
元々動物が大好きで、実家では犬を飼っていたんです。今まで猫と一緒になる機会はほとんどなかったのですが、今回の撮影ですごく猫が飼いたくなりました。ものすごく飼いたい! 犬も大好きですけど猫も大好きです。本当に飼いたい! 本当に悩んでいます。
――どんな猫がいいかなど考えたりしているんですか?
いろいろ調べています。ソマリかメインクーンか。ソマリは顔がとてもかわいくて、メインクーンはモフモフで大きい感じが良いです。金時が大きかったので、サイズ感と重みがとても愛おしいんです。だから大きい方が良いかなと悩んでいます。
――残念な役を演じることが多いと言われていましたが、今回の陽炎太という役柄についてはいかがですか?
すごく残念な役ですよ。でも、自分の素に近いです。格好良いところを見せられたことは1回もないですね(笑)。バスケットボールをやっていたんですが、あるバラエティー番組でシュート対決があったんです。結構自信があったのに負けてしまいました(笑)。
――本作は5月に映画公開も控えています。映画の見どころを教えてください。
ドラマと違って映画版の陽炎太はとても強くて、めちゃくちゃ格好良いです。アクションもたくさんあるんですが、ぬかるみや山の中を走ったり撮影は大変でした。
それに、父上の最大の謎がやっと解けます。金時以外の猫ちゃんもいっぱい出てきます。あとは相変わらず変な登場人物が多いです(笑)。
――アクションシーンに向けて何か準備をされましたか?
忍者映画を見ました。スタント事務所「スタントチームゴクゥ」さんでアクションの練習もしました。上体を動かさず態勢を低くして腕を振らない走り方とか、クナイの使い方、体の回転の仕方などに重点を置いて練習しました。短いクナイで刀を払うのは難しかったですね。
(栃木・日光での)撮影はタイトなスケジュールでした。撮影期間中に東京へ帰らなくていけない時は、朝4時まで撮影して、そのまま東京に帰って1時間だけ寝て仕事に行くとか。その仕事が終わったら、また日光に戻って撮影と…ハードでしたね。
休憩している時間もなかったので、金時がいなかったら破滅していたかもしれない。体がもたないです(笑)。撮影がない時でも、ずっと金時を抱っこして癒やされていましたね。相棒です。
――他に注目してほしいところはありますか?
とぼけた登場人物たちを見てもらいたいです。それが本作の一番の魅力だと思いますし、(前シリーズの)「猫侍」から続く、笑えて気楽に見られる癒やしがあります。「何この人?」「いやおかしいでしょ!」って(笑)。
――最後に読者へメッセージをお願いします。
見てくれた方に笑顔になってもらうのが僕の目標です。今回の「猫忍」は気軽に見ていただけますし、ツッコミどころ、笑いどころ満載です。しかも、猫に癒やされながら見ていただけます。僕の目標通りの作品だと思うので、ぜひたくさんの方の日々の癒やしと、明日への活力になることができればと思っています。ヒーリング効果抜群の本作をよろしくお願いします!