――「世にも奇妙な物語」への出演が決まった感想は?
「久しぶりだな」というひと言でした。ただ、尺を聞いて「そんなに短いの?」とびっくりしました。
――最初に脚本を読まれた時の感想は?
最初に読んだときは、めちゃくちゃ面白かったです。ただ、何度か読んでいくうちになんだか怖く感じる部分が出てきて、どうやって睦夫を演じたら良いのかなと考えました。短い間にいろいろなことを考えさせられる、今というものをとても象徴している物語だと思いました。
――ご自身の生活の中でアップデートするとしたら何をしたいですか?
アップデートといえば、スマホでも時々「アップデートしてください」っていう表示がでるけど、世代的にちょっとついて行けてない。
人間が周りのものを新しくしたいと思う気持ちは分かるんだけど、年齢的に「このくらいでいいだろう」と思っちゃう。
例えば移動一つとっても、スピードが速いのは便利だし、いいことだと思うけど、鈍行に乗って、「この町はこんななんだな」とか感じながら移動するのもいいのかななんて思っちゃうね。
――現代の科学では説明できない現象などは信じますか?
それはありますね。実際不思議な現象が自分自身に起こったことも過去に何回かあったので。例えば、酔いつぶれて寝ていたのに、母がちょうど亡くなった時間に偶然目を覚ましたりとか、きっとこれは母に起こされたんだなと思ったのを今でも覚えています。たまたまかもしれませんが、そういうことはあるな、と思います
――視聴者にメッセージをお願いします。
便利になることが全てではないという、警鐘みたいなものにこのドラマがなればいいなと思います。ドラマってどんな作品も、捉え方によって見方はさまざまだと思いますが、例えば励みになったり、少しでも気持ちを動かすことができればうれしいと思います。
「ファミリーアップデーター」なる奇妙なマシンを手にした一家が、効率化を目的に次々とアップデートされていくというお話なのですが、「そんなアップデートの仕方ってあり!?」とツッコミを入れたくなるような展開の連続で、いい意味でばかばかしく笑える一作になっています。
「効率化」という言葉の持つ冷たい響きと、血のつながった家族同士のやりとりとのギャップが、「現代人は何か間違った選択をしているのではないか?」ということを突き付けられているかのような、浅いようでいて実は深いような独特の世界観でお届けしたいと思います。
シンプルな笑いの積み重ねと、狙いすました短編ならではのキレを、楽しんでいただけたらと思います!
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