飯豊まりえ“ご縁”を届ける不思議な配達員役に挑戦!「モデルは監督」<Interview>
――出演が決まった時はいかがでしたか。
私は「魔女の宅急便」のキキのような感じで、物をお届けして、縁をつないでいくというストーリーテラーみたいな役柄なんですが、お話がすごく素敵だったので純粋にうれしかったです。
最近は新型コロナウイルスの影響で一人になる機会が増えてきたので、人と人との出会いや縁をテーマにした作品は素敵だなと思いましたし、やりがいもあって楽しかったです。
――ストーリーテラーのような立ち位置の配達員を演じていて、難しい点はありましたか?
特殊能力というほどではないんですが、段ボールを持つと、何となく中に何が入っているか分かる役だったので、ミステリアスさを意識してました。
届ける時のせりふが、「お届けにあがりました!」というシンプルなものだったので、モノローグみたいなものを大切にしていましたね。
――各話で、物が人と人をつなぐさまざまなエピソードが描かれていますが、「この縁すごいな」と思ったお話はありますか?
やっぱり第1話の、ミュージシャンとファンの少年を描いたストーリーですね。少年が、ミュージシャンと出会った後の展開も“胸アツ”でした。あとは、第二話の離婚を考えているご夫婦が物をどんどんなくしていって、改めてお互いの大切さに気付いていくというのがすごくリアルだなと思いました。
ほかにも隣人との縁を描いたお話とか…全部良かったですね。そういう奇跡っていっぱい起きてるんだろうなと思いました!
フリマアプリで自分が要らなくなった物を人に譲ったとしても、渡った後のストーリーは知る機会がないと思うんです。でも、この作品ではその後のストーリーが描かれているので、もっと物を大切にしようと思えましたし、物を手放すという行為も、その後もストーリーが続いていくんだなというワクワク感を抱くことができる内容になっていると思いました。