主演男優賞は“半沢”堺雅人 7年ぶり続編では『「頑張る」ということがとても特別に』【ドラマアカデミー賞】
「第105回ザテレビジョン ドラマアカデミー賞」で主演男優賞を獲得したのは「半沢直樹」(TBS系)の堺雅人。7年前、大ヒットした前作に続き、重役に逆らっても銀行員としての正義を貫く半沢直樹を演じ、「理想の上司を嫌味なく演じた」「周囲の役者がやりたい放題の中、真ん中に立ち続けた存在感はさすが」「1000倍返しなどの無茶なセリフでも完璧にものにしていた」と誰もが認める熱演を見せた。そんな堺から受賞コメントが届いた。
中断前の最後の撮影では「これで終わりかもしれない」
――今回で5度目の主演男優賞。「半沢直樹」では前作に続き2回目の受賞です。
今回は、演じる機会をいただけただけで感謝でした。撮影中も、さまざまな困難の中、スタッフの皆さんのおかげで最後まで演じることができたことに心から感謝です。
――撮影を振り返って、思い出深い場面はどこですか?
新型コロナウィルス感染拡大のため、一度、撮影が中断したんですが、中断前の最後の撮影ですね。第2話、電脳雑伎集団の社長室でのシーンでした。黒づくめのセットの威圧感と、不気味な佇まいで社長夫婦を演じられた土田英生さん、南野陽子さんの様子が印象的でした。そのときは再開のメドがたっていなかったので、「ああ、これで終わりかもしれないなあ」と思いながら撮影したのを憶えています。
――続編ということで、前回よりパワーアップした箇所も多くありました。どのように役や作品と向き合ったかを教えてください。
タフな福澤克雄監督の作品なので、心の準備はしていたつもりでしたが、予想以上の激しさでした。新シリーズが始まるというのではなく、前回シリーズの最終話からそのまま続いている感じで、乗り遅れないように必死でした。新シリーズの第1話は始まりではなく、前回第10話の続きの「第11話」みたいでした。