助演女優賞は「MIU404」麻生久美子 クールな桔梗隊長の本質は『愛の人』 【ドラマアカデミー賞】
星野源は「現場でも完璧な“星野源”であり続けてくれました(笑)」
――ところで、麻生さんはもともと星野源さんのファンだったそうですね。今回の共演でファンから共演者へと関係が近くなったのでは?
いやいや。そもそも近づいてないんですよ。現場では、監督の「カット」がかかった瞬間、通常に戻るので。常に一定の距離を取って現場にいました。実際にご一緒させてもらうと、星野さんは本当に優しくて気遣いが素晴らしいんです。そして、現場でも完璧な“星野源”であり続けてくれました(笑)。イメージはまったく崩れることなく、むしろ尊敬しています。
――綾野剛さんとの共演はいかがでしたか?
お芝居ももちろん素晴らしいけれど、綾野さんの人間力というか人としての魅力をとても感じました。伊吹のキャラクターもかわいいですが、綾野さん自身もすごくかわいい方なんですよ。現場でもつい目で追っていて、気づいたら綾野さんを見ていることが多かったですね。
――「MIU404」は4月放送スタートの予定が、新型コロナウィルス感染拡大の影響で撮影が中断し、放送時期もずれて9月まで撮影していましたが、麻生さんにとってこの時期にこの作品に出たことはどんな意味がありましたか?
「(キャスト、スタッフで)一緒に乗り越えた」と言うのは正しくないでしょうから「みんなで一緒に戦った」という感じです。たしかに撮影は2カ月間なかったけれど、そのブランクも含めてみんなで作品に対する思いを共有できたのは、すごくよかったです。撮影期間も長くなり、その間一緒にいられたことで、絆もできたと感じています。とても想い出深くて、この先もきっと忘れることはない。忘れられないですよね。