中村蒼、シリーズ3作品目は「より“夫婦の絆”を強く感じました」変わらない魅力も語る<赤ひげ3 インタビュー>
中村蒼「生きる意味など命の大切さを感じていただけたら」
――まさをとの“夫婦愛”が感じられるシーンも印象的ですが、演じられてみていかかでしょうか。
まさをさんとのシーンは、妻の偉大さを感じました。小石川養生所の問題を保本さんと一緒に悩んでくれて、まさをさんの一言でなにか新しいことが発見できるというシーンがたくさんあるので、妻の支えの偉大さを感じることができました。
シリーズを通しては、今回がより夫婦の絆を強く感じました。2人の気持ちががすれ違うような場面もあるのですが、そういうことがあったからこそ、患者さんの問題も解決できたこともあるのかな?と思います。
――まさをを演じられている奈緒さんの印象はいかがでしょうか。
シリーズ1作品目の頃から、その雰囲気や立ち振る舞いがその時代の女性に似合っていて、当時はお芝居のご経験が少ないと伺っていましたが、そんな雰囲気は全く感じられませんでした。
奈緒さんは「いまだに、赤ひげは一番緊張する現場です」とおっしゃっていましたが、妻のあたたかい、懐の深いところを演じられていて、頼りになります。
――最後に改めて、「赤ひげ」シリーズのファンの皆様に一言お願いいたします。
“無知と貧困”というのをずっとテーマに作品を作ってきて、それは終わることもなく、今も治療を満足に受けられない方もいらっしゃると思います。去定先生は、人生も導いてくださる人なので、そんな先生に皆さんも生きる意味など命の大切さを感じていただけたらうれしいです。
第4回「女房の手」あらすじ
赤ひげ(船越)やつぐみ(優希)とともに働くお常(山野海)の母親・やす(山口果林)が病に亡くなる。夫の職人・藤吉(石橋蓮司)は、家事一切を妻に任せてきた仕事の虫。妻が亡くなっても悲しみをみせず無愛想なままだ。だが藤吉は妻を亡くしてから食事をしようとせず、倒れて養生所に入所してくる。藤吉の頑なな心の奥にある思いとは…。
毎週金曜夜8:00-8:45
NHK BSプレミアムにて放送