――アクションが激しい印象的ですが、撮影に向けての練習など大変だったのでは?
福士:実は一回もしていないんです。動きは当日つけてもらって、覚えたら撮影して次というのを繰り返していました。覚えている間にカメラや照明さんが移動してという流れだったので、休む暇がなくて激動でしたね。ゼロから指導を受けていたので、芋生さんは見ていて楽しかったと思います。
芋生:福士さんはのみ込みが早くて、普通は覚えても体がついてこないんですけど、すぐにできるようになるので、アクションをずっとやっている人みたいでした。
福士:今回、飛び降りや階段から落ちるシーンも、スタントを付けると時間がかかってしまうので全部スタントなしでやらせていただきました。でも怖かったので、ちゃんとスタッフさんに「怖いですよ」、アクションの先生にも「当たり前じゃないですよ」って言いながらの激動の撮影でした。
――空手経験のある芋生さんは一緒にアクションに混ざりたいと思いませんでしたか?
芋生:ずっと思っていました。空手が生かせることもあるし、これまで静の役が多かったので、誰かを守ったり守る側になってみたいです。逆に別の現場で福士さんを守る役ができたら、楽しいかもしれませんね(笑)。
――日常で何かを守りたいと思った経験はありますか?
芋生:年の離れた小学6年生の弟がいるのですが、生まれた時に自分が親になったような気持ちになって自分の命に代えても守りたいと思いました。本当にかわいくて良い子で、今も一緒にお風呂に入ってくれるし、学校から帰ってきたらとりあえず抱きしめています(笑)。
――まもなく2021年ですが、どんな年にしたいですか?
福士:自粛期間中に制作意欲が湧いて、作ったり発信したりすることが好きなんだと改めて思わされた瞬間がありました。映画や演劇、音楽もやっているので、いろいろなジャンルで人との温度を感じられるような年にしたいです。
芋生:この先、何があるか分からないような状況になっているので、だからこそ、今やりたいことは全部やりたい。そういう年にしたいなと思っています。
――最後に読者へメッセージをお願いします。
芋生:バイオレンスやアクションの要素はありますが、最終的に人としての温度を取り戻すきっかけになるような作品です。人との距離がある今だからこそ、見れば心が震える作品になっていると思いますので、ぜひ見てください。
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