＜片岡愛之助＞「半沢直樹」“話題のシーン”振り返り『僕、何の仕事してんのやろな？って(笑)』
愛之助「非常に身に余る賞、光栄でございます」
「伝統芸能・歌舞伎部門」「俳優部門」を受賞した愛之助は「マーベリックという言葉は“開拓者”そして“異端児”という意味らしいですけど、私たち歌舞伎役者としては歌舞伎の語源が“傾く(かぶく)”ですので、マーベリック＝かぶき者ということで非常に身に余る賞、光栄でございます。今後とも、この賞を糧にどんどんとかぶき続けたいと思います」と受賞の気持ちを述べた。
愛之助と同じく、歌舞伎役者として活躍する幸四郎は「特別賞」を受賞。幸四郎は2020年、歌舞伎の舞台をZoomを使ってオンライン配信するという初の試みを行なっている。
「(コロナ禍で)役者自身から発信する場が欲しいと思い、歌舞伎役者が所属する日本俳優協会という所に行きまして、『何か発信することを立ち上げましょう』とお話ししたところ、YouTubeで『歌舞伎ましょう』というチャンネルを作らせていただきました。
そして舞台が開かない時期、私は何もしておりませんでしたが、舞台に限らず芸をお見せする場がないかと思って行き着いたのが配信で、“図夢歌舞伎(Zoom歌舞伎)”というのを立ち上げることができました」と歌舞伎を配信するに至った経緯を説明。
「歌舞伎にとって、新たな公演形態、新たな演じ方、新たな表現方法というものが誕生する時だと思っております」と今の状況を打破すべくポジティブな考えも伝えた。
今回はオンライン配信ということで、視聴者からの質問に答えるコーナーも。
「ドラマで仲良くなった人は？」という質問に対し、愛之助は「(大河ドラマ『麒麟がくる』の)今川義元も一人(のシーン)が多かったし、『半沢直樹』は堺(雅人)さんとしか喋ってなかったので、より絆が深まったということで…、“直樹”よ(笑)」と回答。
幸四郎は「自粛期間中にどんなことをしていましたか？」という質問を受け、「日本で結構その時期にされていた上位のことをやってました。その上位というのは後で知ったんですけど」と前置きをし、「本棚を買った。髪を染めた。パンを作った(笑)。髪は一回金髪にしてグレーに染めました」とステイホーム期間中にいろんなことに挑戦したことを明かした。
ここで田村が会場に到着し、質問コーナーに合流。「YouTubeなどマルチに活躍されていますが、どんな仕事をしてる時が一番楽しいですか？」という質問に、「マスメディアに出る時も自分のYouTubeチャンネルをやる時もそれぞれ楽しみ方が違うので、どこの現場にいても楽しめるようにというのは心掛けてます。でも、今が一番楽しいです！」と回答。
もう一つ「前向きに行動できる秘訣は？」という質問には「人の話を聞くのが好きで、人の話を聞いていると新しい知識が入ってきます。『知らないことを教えてくれた。それやってみよう』につながるので、とにかく人の話をたくさん聞くようにしてます」と普段、自身が心掛けていることを伝えた。
3人の他に、「アーティスト部門」をピアニストの反田恭平、「スポーツ部門」をプロフリークライマーの楢崎智亜、「食／ビジネス部門」をSmile Food Project共同代表の石田聡(株式会社CITABRIA代表取締役)が今回のアワードで受賞した。
