小芝風花が2021年1月期ドラマ「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~」の主演に決定 脚本家・橋部敦子と初タッグ
第1話あらすじ
小さな工場で不良品のチェックをしている清水萌子美(小芝風花)。仕分ける速度が他の従業員に比べて速く、黙々と仕事をしていた。
ある日のこと。萌子美は他の従業員が仕分け終わった部品に不良品があるのを見つけ、思わず「その子、ケガ――」と言いかけてしまう。
実は萌子美には、感情を持たないとされている“モノ”の気持ちが分かってしまうという繊細な感覚があったのだ。幼い頃はこの感覚を隠すことができず、“モノ”の気持ちを代弁することで、周囲との間に波風を立てることも少なくなかった。
工場でもどこか周りから浮く萌子美は、工場内の高い位置にある窓を見て、突然チーフ従業員に、あの窓を掃除した方がいいのではないかと言い出す。しかし清掃業者が当分来ないとの返事に、思わぬ行動に出てしまい、そのことで結局、周囲に迷惑をかけてしまう。
萌子美の母、千華子は娘が工場で問題を起こしたと知らされ、頭を痛める。萌子美が他の子どもたちとどこか違うことに長年悩み、何事もなく暮らしてほしいと願いつつ、それすらかなわないことに不安を抱き続けていた。それでも夫の伸寛や、萌子美の兄で長男の俊祐とともに、自分なりに娘をサポートしてきたのだった。
数日後、萌子美は22歳の誕生日を迎えるが、ある理由から工場に行きたくないと言い出す。この日だけ穏便に過ごしたいと、千華子は娘の言うことを聞くことに。その夜、家族そろって萌子美の誕生日のお祝いをしていると、訪問者がやって来る。
清水萌子美(しみず・もこみ)…小芝風花
幼少の頃より、空想の世界が一番の遊び場で、縫いぐるみや石、植物など、感情を持たないとされている“モノ”の気持ちが分かってしまうという繊細な感覚があった。そのことで、変人扱いをされたり叱られたりしてきたため、そういう一面を極力人前で出さないようにしてきた。
自分は変なことを言ってしまわないか?という思いから、自分の気持ちを言葉にするのに時間が掛かったり、うまく伝わらなかったりで、コミュニケーションに問題があるとされ、そのレッテル通り、コミュニケ―ションに問題がある人間として生きてきた。
学校生活はとても疲れるので、小学校5年生からほとんど通わなくなり、中学も行かず、高校は通信制の高校に在籍したものの卒業してから20歳まで家にいた。世間的に言えば引きこもりやニートである。
自分の部屋の“モノ”たちとおしゃべりをしたり、空想にふけったりしているとあっという間に時間がたつ。しかしまったく外に出ないわけではなく、兄がよく外に連れ出してくれていた。20歳の時から母の勧めで、工場で不良品をチェックするアルバイトを始める。