石原さとみ「今の自分だからこそできる作品」岡田惠和脚本、石橋冠監督で“家族の絆”描く
プロデューサー・田淵俊彦コメント
「自分はひとりで生きているんじゃない」そんな勇気をもらえる作品。
2年程前、岡田惠和さんから「読んでみてほしい」とある脚本を渡され、自宅でひとり読んだ私は涙が止まらなかった。ゆり子は誰がいいだろう、私の心には瞬時に石原さとみさんが浮かんだ。17年前、番組でご一緒した菅原文太さんから、ある映画の試写を見るるように言われた。石原さんのデビュー作である「わたしのグランパ」だった。「すごい新人が出てきた」私は驚愕した。その後、特別な環境下や特殊な職業を演じるキラキラした役柄が多かった石原さんだが、私の中には石原さんが「ごく普通の等身大の女性」を演じたら、すてきだろうなという確信がずっとあった。
監督は石橋冠さんにお願いしたいと思った。きっと石原さんの普遍的な純粋さを最大限に引き出してもらえるに違いない。ご高齢の石橋さんは、当初体力への不安を理由に固辞されていたが、「私の最後の作品になる覚悟で頑張ります」と引き受けて下さった。以上のような「めぐり合わせ」と「縁(えにし)」で「石原さとみ―岡田惠和―石橋冠」という、夢のような最高のタッグが実現した。
2020年はコロナ禍に見舞われ、皆、自分のそばに誰がいてくれるのか、何があるのか分からなくなるような状況だった。だからどんな環境にあっても、「自分はひとりじゃない」ということを改めて伝えたかった。人間にとって本当の幸せとは何だろうか、そんな思いをタイトルに込めた。視聴者の皆さんに、この作品が新年最初の贈りものになることを祈って。
2021年1月4日(月)夜8:00-9:54
テレビ東京系