映画「ドクター・デスの遺産」のテーマ“安楽死”について、綾野剛『ちゃんと気付かせてくれる作品』
映画「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」(公開中)のテーマ“安楽死”について綾野剛、北川景子、原作者の中山七里が語った。
警視庁捜査一課No.1コンビ・犬養隼人(綾野)、高千穂明日香(北川)が、130人もの患者を安楽死させた実在の医師“ジャック・ケヴォーキアン”をモデルに描かれた、猟奇殺人犯ドクター・デスの謎に迫る同作。
「人には生きる権利と死ぬ権利がある」というドクター・デスの言葉に対して犬養は激昂するも、そろってドクター・デスへの感謝を口にする被害者遺族たち。
「病気の苦しみから解放させてあげたい家族」「誰しも“死ぬ権利”を持つという考えの下に依頼を実行するドクター・デス」「殺人事件として捜査に奔走する警察」という、登場人物が持つさまざまな価値観を異なる角度から見ることによって楽しむことができる。
“安楽死”という題材について、SNS上では「安楽死の是非と定義を問う作品。日本ではまだ犯罪だけれど、この犯人の意見も一理あると思わせる」「安楽死は救いか否かという重いテーマながら、裏表の少ない感情表現でライトに鑑賞できた作品でした。遺族の感情が痛いほど伝わってきて、ぼろぼろ泣いてしまった…」
「安楽死をテーマに扱ってる映画で、ものすごく考えさせられるものがありました。日本は、安楽死は認められてないけど、本人や家族が望んでる場合、そうすること以外何かないのか。いつか、認められるのかな」といったコメントもあるなど、見る者に考えるきっかけを与える作品ともなっており、重厚なテーマがしっかりと描かれている。
全国公開中
原作:中山七里「ドクター・デスの遺産」(角川文庫/KADOKAWA刊)
監督:深川栄洋
出演:綾野剛、北川景子、岡田健史、前野朋哉、青山美郷、石黒賢
主題歌:[Alexandros]「Beast」(UNIVERSAL J / RX-RECORDS)
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/doctordeathmovie/
(C)2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会