映画「ドクター・デスの遺産」のテーマ“安楽死”について、綾野剛『ちゃんと気付かせてくれる作品』
綾野は、“安楽死”という禁断の題材を扱っている本作について「安楽死というものに手を掛けてしまったことによって守られたことと失ったことが同時にあって、生きている人たちが何もできなかったという不甲斐なさの下で生きていかなきゃいけない、再生していく映画ではないのかと思ったんです。
犬養や高千穂を中心に見ることも面白味の1つですけど、客観的にこの世界を傍観して、自分だったらどうするか、自分だったらどういう選択があったのか、そういうことにちゃんと気付かせてくれる作品なのではないかと思いました」と語る。
そして、北川も「安楽死というものに対して、皆さんそれぞれの価値観があると思っています。犬養と高千穂が安楽死に対する考え方が違っていたり、被害に遭われた方もそうですし、いろんな生と死に対する価値観を持った人たちが登場人物として現れているから、老若男女問わず共感していただける題材になっていると思います」とコメント。
中山は「今まで日本人は安楽死の問題を敬遠してきて、なるべく触れたくないという考えがあったと思います。現実に“安楽死”を請け負う医師が現れた段階で、本当に考えなければならないところまで来ている。本作の公開で、皆さんがこの問題について認識してもらえると良いなと思います」と、安楽死ついて考えるきっかけとなることへの期待を明かした。
全国公開中
原作:中山七里「ドクター・デスの遺産」(角川文庫/KADOKAWA刊)
監督:深川栄洋
出演:綾野剛、北川景子、岡田健史、前野朋哉、青山美郷、石黒賢
主題歌:[Alexandros]「Beast」(UNIVERSAL J / RX-RECORDS)
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/doctordeathmovie/
(C)2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会