――なかなか大変そうな展開ですね。
そうですね。病院内では何を言っても信じてもらえないし、取り合ってくれないし、入院している患者たちには、本当にいろいろな症状の人がいて、とても生々しいお芝居がちりばめられています。劇場に足を運んでくださった方々には、まずはそこに驚かれると思います。私は、そんな患者たちに翻弄(ほんろう)されてしまうんです。それぞれの症状による悩みだったり人間関係は、病院の内外関係なくあるはずなので、きっと共感や怒りなどの連続で皆さんは心を素手でつかまれ続けながらの観劇になると思います。
――今までのお芝居とは違いますか?
全然違いますね。感情を爆発させたり、人外なポジションだったり、はたまた全くしゃべれない人格だったり、そういう個性や芝居の山場があったりするキャラクターを演じることが多くて、一貫して普通の女の子でいる、っていう“THE ヒロイン”っていう芝居って、本当に難しいんだなって思いました。というか、たまたま自分が何かを振り切るという“思い切り芝居”みたいなものに頼っていて、よくいえばハマり役、悪くいうとラッキーで苦労してなかったんだなって思いました。
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