池脇千鶴が9年ぶりに連続ドラマ主演、40歳の新米ホステス&伝説のママの二役に挑む
池脇千鶴コメント
原作がおもしろかった、というのが出演を決めた大きな理由です。ドラマに出演するのはすごく久しぶりで、主演は9年ぶりです。女性で主演ができることは、ありがたいなと思います。
ドラマの台本は原作をギュっと抜粋している分、一つのシーンがすごく長かったり、皆さんとのいろんな会話が何ページもあったりするので、久々にドキドキしました。
私が演じる新は、引っ込み思案で、失恋もしていて、自分に自信のない女の人。“猫背気味”というか、あんまり人としゃべるのが得意じゃない、そういうところを演じられればいいなと思っています。
共演者に、お姉さま方が多い現場も初めてです。皆さんとても明るくて、わたしよりもパワフルで、キャッキャキャッキャと声が聞こえてきます。「寒くない?」「ちゃんと寝られてる?」といつも気遣ってくださったり、励ましてくださったり、すごく和気あいあいとしています。
「その女、ジルバ」は、キラキラした恋愛ものではなく、酸いも甘いも乗り越えてきた人たちが描かれている作品です。見ごたえもありますので、夜ふとテレビつけた方が引き込まれる作品になると思います。ぜひご覧ください。
原作・有間しのぶコメント
あちこちでお話ししたことですが、「その女、ジルバ」は連載開始から終了まで、本当にたくさんの方に支えていただいた幸福な作品でした。
それが今回は憧れの脚本家吉田紀子さんのシナリオで、大好きな女優さん俳優さんが目白押しで出演のドラマになるとは、まだふわふわして信じられない思いです。
マンガの連載中に色々な方に取材し、また、寄せられたご感想を読んで痛感したのは、世の中にはなんて多くの人が「あんまり報われないけれど、自分は自分に正直にやっていく」と肚(はら)をくくっているんだろうということでした。
声高でもなく、本人は手柄とも思わず。
でもその矜持の美しさに、心の中で頭をさげることが多くありました。
このドラマは、そうした想いをなにより大切に、手の中に包みこんでくれています。
きっととても素敵なドラマになると、私が一番楽しみにしています。
ご一緒にご覧頂けましたら幸いです。
プロデューサー・遠山圭介コメント(東海テレビ)
辛いことが多かった2020年、明けた2021年はポジティブに歩める一年になってほしい。そんな思いで制作している「その女、ジルバ」。平均年齢70歳以上、40歳未満のホステスはお断りという高齢熟女バーで繰り広げられる、笑いと涙のエンターテイメントです。
原作を初めて読んだとき、どんな困難も明るく笑い飛ばす熟女ホステスたちのパワーに圧倒されると同時に、勇気を出して一歩を踏み出し、前向きに人生をリスタートさせる主人公の素直な心に惹かれました。
笛吹新役をお願いする池脇千鶴さんは、当初からこの役にぴったりだと考えていましたが、実際に撮影がスタートすると、その期待を何倍をも上回る“新”っぷり。まさに原作マンガから飛び出してきたかのようです。さえない生活を送っていた女性が、シンデレラのように見違えて人生が変わり始める。池脇さん演じる“新”が“アララ”へと強く美しく変貌を遂げていく様は、必ずや見る人の胸を打ち、共感できるはずです。
「ここで今までと全くちがう何かをしないと、あたしは、自分の人生を嫌いになってしまう」
原作にも登場する、とても好きな台詞です。
“何か”をしなければいけないと焦っているけど、その“何か”がわからない。
そう思っている方、まずはこのドラマを観てみてください。
どんな逆境にもめげずに明るく生き抜いてきた熟女たちのパワーと、前向きな人生を歩み始める新の姿に、きっと勇気をもらえるはずですから。
新年の土曜の夜、思い切り笑ってホロリと泣け、明るい気持ちにさせてくれる素敵なドラマをお届けします!