刑事の保坂役の豊川とは、久しぶりの共演となった。
「豊川くんは雰囲気がすごいありますよね。今回も保坂の孤独感などをクールに演じていて、僕にはないクールさだなと思いました(笑)」
前編は渓谷や町中を走り回る逃亡劇、後編は警察の目をかいくぐって真相に迫っていく頭脳戦を描き、前後編で異なる色合いを放っている。
「逃げている身としては常に背後に追っ手の気配を感じて、緊張感を持っていたので、前後編で演じ方を変えるということはありませんでした。シチュエーションがどんどん変わっていくので、追っ手がどこまで来ているのか、警察がどこまで状況を把握しているのかを常に脚本で確認しながら演じていました」
撮影の際に監督と最も話し合ったのは、結末に向かう流れだという。
「どういうふうに決着を付けるかという点は、脚本の段階でも演出の段階でも監督といろいろお話しさせていただきました。この事件の発端そのものが複雑なので、単に事件が解決するだけでなく、結末には痛みのようなものが伴います。そのとき、加倉井ならどう感じて、どう行動するかということを話し合いました」
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