<森七菜>岩井俊二監督も驚く“強心臓”っぷり「最初にちょこっとだけやってみたら怒られなかったので」
松本「撮り方一つ一つに愛情を感じます」
「君が世界のはじまり」「わたしは光をにぎっている」「酔うと化け物になる父がつらい」「his」などに出演した松本穂香は、本年度最も飛躍した女優、もしくは顕著な活躍をした新人女優に贈られる「最優秀新進女優賞」を受賞。
ステージに登場した松本は「今回、『君が世界のはじまり』というふくだももこ監督との2作目となる作品で、ふくださんと一緒に受賞できたことが本当に本当にうれしくてたまりません。また違う作品で監督と一緒にこの場に立てるように、これからも頑張っていきたいと思います」と思いを伝えた。
「最優秀新進監督賞」を受賞したふくだ監督もステージに登場し、「単純に松本穂香ちゃんのことが好きなんです。最初は『顔がおもろいから好き』って言ってたんですけど、最近大人の顔になってきてて、めっちゃキレイになってきてる。すごく芯が強くて、声もよくて、度胸も良くて。それを見せない、見えないけど、芝居をしたら分かるっていう最高の俳優です」と松本をベタ褒め。
それを聞いた松本は「今、初めてじゃなくて、日頃伝えてくれてるので、映画を通してみてもすごくみんなの撮り方一つ一つに愛情を感じます。なので、そこまで愛情を持って撮ってくれる監督さんっていないんじゃないかな。これからも頑張りますのでよろしくお願いします(笑)」と笑顔を見せた。
そして「今後、いろんな方に楽しんでもらえるものをたくさん作っていけたらいいなって思ってます。ふんわりしていてごめんなさい(笑)」と最後のあいさつでも会場を和ませた。
同じく、「ラストレター」「青くて痛くて脆い」「地獄少女」「最初の晩餐」に出演した森七菜にも「最優秀新進女優賞」が贈られた。
ステージに登場した森は「皆さんこんにちは、このたびは…、森七菜です(笑)。いっぱい考えてきたんですけど、いろんな言葉が先行してしまって」と、少し緊張している様子。
司会者から「経験豊富なキャストに囲まれてもアドリブを入れる余裕があるのがすごいと、『ラストレター』の監督・岩井俊二さんが驚いてらしたそうですが、アドリブについてはどう考えていますか」と聞かれると「アドリブ、最初にちょこっとだけやってみたら怒られなかったので、だったら自分から何か提案することができたらいいなと思って(笑)」と回答。
また、今後の抱負については「今年は皆さんに驚いてもらうことが多かった一年だと思っています。それはこの賞を頂いたこともそうですし、初めてドラマの主演、映画の主演もやらせていただいて、それで私を初めて知ってくださった方がいて。
『?(はてな)』って思う方もいらっしゃったと思うんです。『なんだこの小娘は! いきなり現れて』って。来年はその『?』を『!』に、『あ、なるほど! だから!』って思ってもらえるような一年にしたいと思います」と意気込みを伝えた。
◆取材・文・撮影=田中隆信