やっぱり劉備が一番いいね
個性的なキャラが多数登場する中で、自身が演じた劉備、孔明以外では演じるなら?
ムロ「僕は映画本編を見ていていいなと思ったのは、矢本悠馬が演じた黄蓋ですね。実はこの映画の中では彼が一番冷静なキャラクターなんですよね。『勇者ヨシヒコ』シリーズでいうメレブ的な役割で、かつて僕がよくやっていた役の立ち位置に近いというか」
大泉「周瑜役の賀来賢人なんて、ずっと叫んでたし、関羽(橋本さとし)と張飛(高橋努)も殺陣が大変そうだったしね。趙雲(岩田剛典)はイケメンじゃないとできないしなぁ。そう考えると曹操(小栗旬)がいいかも。でも、あれも小栗旬がやっているからカッコいいだけで、僕がやったらどうなんだろうね」
ムロ「孔明はどうなんですか?」
大泉「君の見ちゃうと大変そうだな~。あんなにひょこひょこ出てこれないもん。やっぱり劉備が一番いいね」
劇中でのやりとりはもちろん、取材でも絶妙のコンビネーションを見せてくれた2人。最後にもし次に共演するなら、どんな役を演じたい?
大泉「ヘアスタイルも似ているし、キャラクターも似ているから、兄弟かなぁ。年齢的に俺が兄だと思っていたけど、今日の姿を見たらムロくんが兄貴でもいいかもね。そのヒゲと白髪はどうしちゃったの?」
ムロ「いや、次の役作りもあって。でも、この白髪は本物ですよ(笑)」
大泉「この間までもっとポップな感じだったのに、一気に“性格俳優感”を出してきたね。何かキャンプをやってる人みたいな感じだし(笑)」
ムロ「何を言ってるんですか。性格俳優“感”とか言わないで(笑)」
大泉「ムロくんはもっとポップでいてよ。フワちゃんから『大泉洋はムロツヨシの類似タレント』と言われてるんだから(笑)、頼みますよ!」
取材・文=馬場英美