<おちょやん>井川遥“百合子”の圧倒的な美しさに…!毎田暖乃“千代”が運命の出会い
憧れ見つけた千代に応援の声「涙が出そうに」
芝居、そして女優の存在を知り、雷に打たれたような衝撃を受けた千代。やがて「女優さんになりたい!」という思いを抱くようになり、ついに女優の道へ突き進むことになる。
千代の人生にかかわる大きな出会いに視聴者からも「憧れるものができてイキイキしている千代ちゃんに涙が出そうになった」「千代ちゃん頑張って!」の声が飛び、支配人・熊田(西川忠志)からもらった台本を胸に抱きかかえる姿には、「ガラスの仮面みたい!」「北島マヤを思い出した」と、演劇をテーマにした美内すずえの人気漫画を連想する声もあった。
千代が初めて触れた作品は、ノルウェーの劇作家・イプセン作「人形の家」。幼いころ、そして結婚後も一貫して“人形”のように家の中で大切にされ、支配されてきた主人公・ノラが自分自身を確立し、家を出ていくまでが描かれる。日本では1911年に松井須磨子らによって初めて上演され、当時“新劇”と呼ばれるジャンルで人気を博した演目であった。
千代が目にしたのは、劇中劇で高城百合子演じるノラが「何より第一に、わたくしは人間です。ちょうど、あなたと同じ人間です」と高らかに宣言する場面。河内では学校にも行かせてもらえず家の仕事を押し付けられ、あげく女中として奉公に出された千代の胸には、このセリフがいっそう強く響いたのかもしれない。
第8回ではこのほか、天海天海(茂山宗彦)の急死、そして、実家のテルヲ(トータス松本)たちの夜逃げの知らせと、衝撃の展開が待ち受けていた。
第9回(12月10日[木]放送)では、高城百合子の美しさと情熱的な演技に魅了された千代が文字の勉強を始める。そのさなかに起きた天海の急死。劇場では盛大な葬儀が行われ、鶴亀株式会社の社長・大山鶴蔵(中村鴈治郎)は、一平に二代目を継がせるよう一座に伝える。