名倉潤、演じるのは“甘いお父さん”「笑顔でいられるシーンは笑顔でいたい」<おちょやん>
名倉潤「(宗助は)自分と似ている」
――今回『おちょやん』に出演することが決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
最初、オファーをいただいた時はすごくうれしかったですけど、その反面、自分に演じられるのだろうかとプレッシャーを感じました。ドラマが苦手で、基本的に自分はドラマに向いている顔だと思っていないんですよね(笑)。コントはやっていましたが、お芝居とはまた違うじゃないですか。皆さんに迷惑をかけないように頑張ろうと、緊張というかピリッとします。バラエティーでピリっとすることはあまりないでしょう(笑)?
――ご自身の役柄についての印象と、演じる上で楽しみにしていること、役のここに注目してほしいという点を教えてください。
宗助さんは本当にあたたかい、優しい人で、妻や娘のみつえのことが大好きで大好きでしょうがない人です。千代のことも大好きで、愛があふれる人だなと思いますね。役作りっていうのができているかどうかわからないですけど、宗助さんについてはあまりしかめっ面をしているイメージがないので、とにかく笑顔でいられるシーンは笑顔でいたいと考えています。
連続テレビ小説「べっぴんさん」(2016年後期)では、もう少し厳しめの、だけども優しいお父さん役でしたが、今回は、もうとろけるような甘いお父さんなんです。ちょっとおっちょこちょいなところやかわいらしいところが出れば、僕にとってはOKなのかなと思うので、基本的にはニコニコしていたいですね。「べっぴんさん」で演じた正蔵さんより、今回の宗助さんのほうが自分と似ているかもしれません。
――収録に参加されてみて、現場の印象はいかがですか?
4年前の「べっぴんさん」に出演させていただいたので、NHK大阪にホーム感はすごくあります。スタッフさん、メイクさん、衣裳さん、みんな一緒なのでなんか家族感というか、「戻ってきたな」という感じです。もちろん、ほかの現場でも和気あいあいとやらせてもらっていますが、ここは特にホームな感じがありますね。皆さん優しくて、僕の芝居にあんまりダメ出しがなくて、あたたかいです。
――放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。
共演者の方々のお芝居が本当に素晴らしいですし、魅力あふれる台本です。物語については、心にまっすぐに届く、あたたかい部分が多いですね。千代が駆け抜けていくさまが圧巻ですし、泣けるシーンもたくさんあります。笑えて、楽しくて、泣けるドラマというのは、今まであまりなかったような気がします。絶対に面白いので、ぜひ見ていただきたいなと思います。僕が出演する場面では目をつむっていただいて(笑)。