「七人の秘書」“千代”木村文乃らが“粟田口”岸部一徳との最終決戦へ!<試写室>
それぞれの役割
粟田口に先手を打たれたシーン。人間だから、“解雇”という通知を受けて、多少は凹んだだろうが、千代たちの心は死んでいなかったし、むしろ、粟田口への恨みで力が入り過ぎていたように私には見えた。
その力みが自分たちをがんじがらめにしないだろうかと心配した時、能天気に七菜が登場した。七菜が現れたことで、千代たちは力が抜けて、冷静に、これから先はどうするかを判断できたのではないかと思う。
さすがに「刑務所には行かずに済んだんですから、ラッキーだと思いましょうよ」というのは能天気すぎて笑ってしまったが、七菜の癒やし効果は抜群だった。そんな七菜が“影の軍団”としてある役割を果たすことになる。
一方で、一男と千代、萬のシーンは悔しさが込み上げた。幸せそうだった過去と、壁一枚で手を握ることさえもできない今。千代と萬に「もう俺に関わるな」と悲しそうに告げる一男に萬が「ここからは引き取らせてくれ」と粟田口への仕返しを誓う。萬も千代も、一男のために、力をつけてきたんだなと実感した印象的なシーンになった。
一人では勝てない相手でも、仲間がいれば勝てるかもしれない、いつも以上にそれぞれがそれぞれの役割を果たし、一筋縄ではいかない粟田口を、千代たちがどう懲らしめていくのか、千代らは一男を助けることができるのか、最終回の大きな見どころになる。
12月10日(木)夜9:00-10:09
テレビ朝日系にて放送
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