「うそをつくのは苦手だったんだけど、このドラマやってたら、なんか俺、本気出したらうそうまいのかな、詐欺師向いてるのかな、なんて最近ちょっと思い始めてきてる(笑)」
30年前の家族惨殺事件の関係者を華麗なダマしで毎回倒していく爽快な復讐劇「嘘の戦争」(フジ系)で、天才詐欺師の浩一を演じている草なぎ剛。怒りと悲しみを絶妙な表情と繊細な演技で表現する草なぎにクギ付けになっている視聴者も多いはず。
「『草なぎくんのお芝居いいね』と言ってもらえるのはとてもうれしいです。でも僕自身は何も考えてないんですよ。例えば5話の浩一の事務所で晃(安田顕)とお酒飲んでいるシーン。安田さん、いいんですよね。『野球やろうよ!』とか言うふざけた感じも面白かったし、顔を見てたらパグみたいな顔してるし(笑)。晃は何でも言うことを信じるんで、すごくかわいらしい人でね。放送見たら、晃に対しての友情が知らず知らず出てる感じがすごくよくて。本当はあそこほとんど素で、芝居してないんだけど。それも浩一の一つの詐欺テクニックなのかなって。父親の二科興三(市村正親)を最後、敵として討つという最大の目的があるんだけど、そこに友情が芽生えてきた晃も事件に絡んでいた!と分かってしまって。あの晃にも復讐をしていくのは胸が痛いですけど。そこはドラマチックに見せていきたいと思ってます」
と話すように2月21日放送では、晃への復讐が描かれていく。また、浩一、ハルカ(水原希子)、楓、の三角関係の行方も気になる。実は第7、8話で大きな波が押し寄せる展開に…。
「希子ちゃんと美月ちゃんが僕を取り合ってくれて本当にうれしいんだけど、第7話、8話の展開はツラいかな。2人ともすごいすてきな顔で僕を見つめてくれるんです。ハルカの思いもそうだけど、特に楓に関してはまともにだましてるわけで。忘れもしない第8話の24シーンと、次の日撮った第7話の59シーン。『嘘の戦争』の“真実”を2人は見せてくれていて、このドラマをやって僕はよかったとすごく思えた!」
吉野千絵
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