玉木宏の根底にあるコメディーへの適応力 「のだめ」「極主夫道」…コミカルなイケメン最強説
12月13日(日)に最終回を迎える「極主夫道」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系)の主演を務め上げた玉木宏。7月クールドラマの「竜の道 二つの顔の復讐者」(フジテレビ系)では渋い主人公を熱演。さらに、9月には6年ぶりに再放送されたことも話題を集めた「のだめカンタービレ」(2006年、フジテレビ)もキャラクター再現度の高さなどから代表作の一つともいえる。今でも玉木演じる“千秋真一”が記憶に残っている人も多いのではないだろうか。男女ともに憧れるようなイケメンぶりで演技力も高いが、特にコミカルなキャラクターの演じ方が光る玉木宏の魅力をひもとく。
デビューして5年はアルバイト生活で下積み
高校卒業後に1998年にドラマ「せつない」でドラマ初出演。ドラマ「GTO」(1998年)などにも出演するがアルバイトをしながら下積み生活を送る。そんな中、2001年に映画「ウォーターボーイズ」のアフロヘア・佐藤勝正役を、オーディションを経てつかみ取る。途中で坊主姿にもなるが、この時の強烈な3枚目のキャラクターでは、そのイケメンっぷりを忘れさせるほど、コミカルさがはじけた1作となった。
再現度の高さを見せつけた「のだめ」千秋
そうして注目され朝ドラや連続ドラマ、映画などへの出演作が増えていき、2006年は「氷壁」(NHK)で連続ドラマ初主演、「功名が辻」でNHK大河ドラマ初出演、そして「のだめカンタービレ」にも出演。
エリートでイケメンの音楽家だが主人公“のだめ”に振り回される“千秋真一”を演じ、自身も転機と語る1作に。映画「ウォーターボーイズ」に続き、ブレイクの転機となったのはまたもまたもコメディーで、さらに漫画原作・小説原作のキャラクターを再現度高く演じることも玉木のイメージの一つとなったのではないだろうか。
その根底にあるのは“変人役”。玉木自身も、映画「探偵ミタライの事件簿 星籠の海」(2016年)の際には「変人役が多かった」と語っている(出典：https://www.crank-in.net/interview/43404/1)。その積み重ねが、シリアスからコミカルまで柔軟に対応する適応力を培い、どんなキャラクターも自分に刷り込ませながらも原作を軸にした再現度の高さで魅了する演技力を磨いていったのだろう。
そして、迷惑をかけたくないという気持ちが一番強いという“心配性”をうかがわせる性格も。「時間がなくて本当に準備が間に合わないという時は、たくさんありました。そういう場合は、睡眠時間を削ってでもギリギリまで準備し、現場に行くしかない」と語りながらも、「最悪な状況まで想定して準備するタイプなので、実際に現場に行ってみると、"心配するほどでもなかった"ということはよくあります(笑)」ということも(出典：https://dogatch.jp/news/tx/txplus_62150/detail/)。
そんな性格が、役を作り上げる妥協のなさにつながり、結果視聴者も納得させる再現度につながっている。
毎週日曜夜10:30-11:25
日本テレビ系にて放送
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