山田裕貴のミステリアスでクールなメインビジュアルが解禁!オーディションで選ばれた生徒役11人も発表
脚本・高羽彩のコメント
小4の頃、宇宙の外には何があるんだろうと考えて眠れなくなったことがありました。そのとき一応、 自分なりの答えは見つけたものの、親に話しても友達に話しても私が期待していたようなリアクショ ンは返ってこず(スゴい大発見だね!! 的なリアクションを期待してたのに)ひどく落胆したのを覚えています。
あれから私は哲学的な問いから目を逸らし続けてきました。必死になって考えたところで、どうせ「正解!」とマルをつけてもらうことはできないんだから、と拗ねたような気持ちで。それなのに本屋で平積みにされた『ここは今から倫理です。』の前で、自然に足が止まりました。
タイトル が目から飛びこんできて、脳の隅で小4の私が「これ絶対好きだよ!」と囁きました。読んでみたら、 好きでした。常に「正解」を求められることに慣れすぎた私たちは、「正解」に価値があるんだと思いすぎています。けれどこの作品は、「考えることそのものに人間としての価値がある」ということを「学園ドラマ」という優しい形で思い出させてくれます。好きな作品のドラマ化に自ら関われる幸運に感謝しています。正解の無さ、に疲れた人たちに、この作品が届いてくれることを願っています。
演出・渡辺哲也氏コメント
高羽彩さんの作品は、常に話が面白く、そして考えさせられる…物語に期待することは煎じ詰めればその二つなのだと見る度に思わされます。高羽さんと「哲学をテーマにした目の離せない物語だ!」と、雨瀬シオリさんの漫画で盛り上がったのは2年前。それからタイトルにある「今」が変わっていく中、高羽さんは「考えること」「対話すること」を鮮やかに面白い物語に仕上げてくれました。その脚本を基に、キャストとスタッフも現場で「対話」を重ねています。主役の山田裕貴さんも、普段話すテンションからは想像しがたいですが、会うほどに「高柳」な人。なんだかみんなで楽しく哲学しています。1話29分、青春エンターテイメントです。
制作統括・尾崎裕和氏コメント
企画当初は、この社会に「倫理」を問うドラマだと思っていました。でも違いました、問われているのはドラマを作っている私たちでした。雨瀬シオリさんの『ここは今から倫理です。』という原作が投げかける倫理的な問いは鮮やかで…深く重い。
脚本の高羽彩さん、主演の山田裕貴さんをはじめとするキャスト、スタッフみんなで考え続けています。放送が出る最後の瞬間まで、多分放送が終わってからも私たちは考え続けると思います。考え続けることだけが唯一の「倫理」だと信じて。
2021年1月16日(土)スタート
毎週土曜夜11:30-0:00
NHK総合にて放送