――今回「おちょやん」に出演することが決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
オーディションを受けて決定の連絡をいただいたときは、実感がなくてただただ驚きました。台本をいただいて自分の名前を見つけた時に、みつえ役をやらせていただけるんだとじわじわと喜びがあふれてきましたね。私は学校から帰るとすぐにテレビで再放送のドラマを見ていて、幼い頃からテレビに出て芝居をしたいとずっと思っていました。10代の頃に「あまちゃん」(2013年前期)を見て、朝から元気が出るような“朝ドラ”が大好きでした。役者を志してからは、いつかは朝ドラに出演したいとは思っていましたが、「夢のまた夢」だと思っていたので、まさかこんなに早く出演させていただけるなんて!と驚いています。
――ご自身の役柄についての印象と、演じる上で楽しみにしていること、役のここに注目してほしいという点を教えてください。
とても元気でよく笑ったり、泣いたり、怒ったり喜怒哀楽を全身で表現したりする子です。台本を読んだ最初の印象は「おてんば」で、私のすごく好きなタイプだなと思いました。私自身は、外では感情を抑え込んでしまうタイプなので、みつえとは正反対に感じます。でも家族の前では私も素直に表現できるので、似ている部分を探しながら、自分の理想とするみつえにより近づけるように芝居をしています。
――収録に参加されてみて、現場の印象はいかがですか?
収録初日は、岡安の家族シーンだったのですが、ものすごく緊張して泣きそうになってしまって。演出の方にも、もっと笑ってと言われて…。そんな中ヒロインの杉咲花さんに緊張をほぐしていただいたり、お父さん役の名倉潤さんに励ましてもらったり、お母さん役の篠原涼子さんは、目が合ったら変顔してくださったり(笑)。本当に皆さんの愛を感じる現場です。今はまだまだ助けられている立場ですが、早く皆さんの助けになれるようにと強く思いながら撮影に臨んでいます。
休憩中にも杉咲さんが「撮影慣れた?」など気にかけてくださって。杉咲さんは常に周りを見て気を配っていらして、なんて素敵な方なんだろうと、感動しております。演技のアドバイスというよりは、普段どんなところで遊んでいるの?というように緊張をほぐしてくれて。実は私と同じ歳なんですが、しっかりされて芯が強い、まさに千代そのものなんです。とても尊敬している女優さんです。
――放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。
このような時勢ではありますが、少しでも皆さんに元気をお届けできる作品になるように、私も含めて頑張っています。「おちょやん」を見て、今日はこうだったな、明日はきっとこうなるだろうなと日々楽しんでいただけたらうれしいです。
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