2020年に「香水」でブレークを果たし、10月にはデジタル配信シングル「ライナウ」をリリースした瑛人が、2021年1月1日(金・祝)に1stアルバム『すっからかん』をリリースする。同作には「香水」「ライナウ」をはじめ、ボーナストラックとして、カバー楽曲「ハピネス」と「チェスト」の独唱バージョンなど全14曲が収録。初のアルバム、そして初の“CD”リリースを控えた瑛人にインタビューを行い、今アルバムの楽曲制作などについて話を聞いた。
初のアルバム制作後は、タイトル通り“すっからかん”に
――1stアルバム発売が決定したと聞いたときの気持ちは、振り返ってみていかがだったでしょうか?
早く“盤”になってほしいって感じです。お世話になった人とかに配りたいなって。この前色校を見たんですけど、早く本物が欲しいなって思いました。(※取材時は11月中旬)
――今回のアルバム制作中に瑛人さんが受けた他媒体のインタビューを拝見しまして、そこでは「1stアルバムにしてラストアルバムがテーマ」とおっしゃっていたんですが、曲が全部完成した今、手応えなどはどう感じていますか?
『すっからかん』というタイトル通りにすっからかんになれそうな、すっきりしたって感じです。今回入っているオリジナルの12曲を出してしまうと、僕の曲のストックは0になるので、そういった意味もあります。
――タイトルの“すっからかん”という言葉は「ハッピーになれよ」の歌詞にも出てきますが、何か意図はあるのでしょうか?
いや、そこに対しては何も意図はしてなくて。多分「ハッピーになれよ」で“すっからかん”って言ってたから、それもいいかなと思ったんですよね。
――その「ハッピーになれよ」は収録曲にラブソングが多い中で、雰囲気の違う1曲になっていますが、こちらは実体験を基に作った曲なんでしょうか?
はい。これは僕が小学4年生のとき、父ちゃんと母ちゃんが離婚して2年がたったんですよ。歌詞にもある通り、当時父ちゃん家に僕はよく行っていて、父ちゃんに彼女ができたことを知って、それを歌で母ちゃんに伝えようとしたんです。
それで“2年前はいつも一緒だったけど、でも父ちゃんは他の人といるよ、ハッピーになれよ”みたいな歌をその時に歌ってあげたんですよ。その話を別のインタビューで話したら「面白い」ってなったので、今回“小学4年生の瑛人”とコラボするって感じでやってみようと思って作りました。
――あと、この曲の歌詞を見ると、野球をやってらっしゃったんですよね?
中学3年までなんですけどね。ピッチャーをやってました。
――憧れてた選手はいましたか?
それが僕はあんまりプロ野球を見ていなくて…それでもやっぱり横浜出身なので、(アレックス・)ラミレス選手と村田(修一)選手、あと“ハマの番長”(三浦大輔投手)は好きでしたね。あとは上原(浩治)投手。
――歌詞にも「黄色い上原モデルのグローブ」って出てきますよね。
あと、タフィー・ローズ選手。好きというか知ってるくらいですけど、テーマパークで見たことがあります(笑)。
――「ハッピーになれよ」だけでなく、「リットン」も家族が登場する楽曲ですが、この「リットン」というタイトルの由来は何でしょうか。
これは僕の中ではおばあちゃんの曲なんです。前から足が悪くて、“ツットン、ツットン、ツットントン”というリズムで歩いて、休憩して、また歩くみたいな。そのリズムが僕には、想像の音なんですけど、“リットン、リットン、リットントン”と感じられたので、それを歌にしました。これは結構周りからも謎って言われます(笑)。
――今回のアルバムの楽曲の中で、一番作るのに苦労したなっていう楽曲はありますか?
「チェスト」ですね。これが処女作なんですよ。一番時間が掛かりました。初めてだったので、メロディーもいろいろ考えましたし。今は曲を作るときにあまり考えないようにしているんですが、「チェスト」に関しては歌詞もメロディーも考えながら作ったのはよく覚えています。
――「ライナウ」はタイアップのオファーがあって制作した曲ということですが、いかがだったでしょうか?
初めてのことだったので、少し大変だったというか、慣れていなかったというか。どうしたらいいのかなっていろいろ思っていたんですけど、周りの方々に手伝ってもらったりもしてできました。いつもより時間は掛かりましたね。
2021年1月1日(金・祝)リリース
【CD+DVD】4200円(税抜)
【CD+Blu-ray】4500円(税抜)
【CD only】2700円(税抜)