櫻井紗季、wacciの名曲がモチーフの朗読劇でヒロインに「私も含めてTPDのメンバーには“なまり問題”が…」<Interview前編>

2020/12/25 06:00 配信

アイドル インタビュー

櫻井紗季にインタビューを行った※提供写真

櫻井「とてもやりがいのある役です」


――さて、年が明けて2021年の1月20日(水)からは舞台「追憶」が上演に。この作品でもヒロイン(主演)を務めるわけですが、今は稽古の真っ最中?

12月は週に1、2回ぐらいで、1月から集中的にという感じです。

――まだ始まったばかりだと思いますが、ここまでの稽古で感じていることは?

まだ、シーンごとの稽古をやっている段階なんですけど役の重みがすごい。責任感のある立場ですし、演出家の方からも「大変なことになるかもしれないけど、覚悟を持ってほしい」と言われて。今はその大変な道を歩き始めたところ。でも、とてもやりがいのある役です。

――今回のヒロインはどんなキャラクターですか?

私の役は真山さくらという女の子。サスペンス要素がある内容ということもあってどこまで話したらいいのか分からないんですけど(笑)、最愛の人が死んだり、「なぜ、殺してしまったんだ」と問い詰められるシーンがあったり。最後の最後まで真相が分からない展開になっているんです。

――最愛の人の死に関して、さくらがどこまで関与しているのかが謎に包まれているということですか?

実際はどうなのって、見ている人の頭の中に「?」が浮かんでくるような感じ。登場人物全員がキーマンですし、稽古をしている時も「これはどういうことなんだろう?」とか「このままだとつじつま合わないんじゃない?」ってみんな混乱しています(笑)。ぜひ、集中して見ていただきたいですね。

――最初に脚本を読んだ時の感想は?

謎が多い内容なんですけど号泣しました。初めは自分の役を中心に読んでいて稽古が始まってからは他の役の気持ちに同情したりして、またガン泣き(笑)。2公演だったら目がパンパンに腫れてしまうと思います。

――役との向き合い方で工夫している点は?

できる限り自分に似たところを探したりしながら感情を作っていきます。私はまだ経験値が足りないので、他の役との関係性をいろいろ考えながら自分なりに解釈して感情を動かすしかないなと思いました。

――稽古をしていく中で、相手の反応によって芝居が変わってくることも?

それはありますね。今はみんなが模索中。それぞれがいろいろ膨らませている段階です。

――稽古中、役に入り込んでいるなと感じる瞬間は?

今、ちゃんと物語に感情が付いていっているなって感じることはあります。反対に「あぁ、もうダメだぁ~」ってなっちゃうことも。

――またTwitterネタで恐縮ですが「整理して、休ませて、トライして、反省しての繰り返し!」というつぶやきについて詳しくお聞かせください。

毎回、演出家の方やキャストの皆さんと話をしていると、頭がいっぱいいっぱいになっちゃうんです。アドバイスされたことや自分で思ったこと、それぞれの解釈などをいったん家に持ち帰って整理することが大事。
自分の中でちゃんとまとまったら気持ちを切り替えて休む。そして、また次の稽古の時に復習したことを踏まえてトライする。その繰り返しですね。

――年末年始はいったん稽古がお休みだと伺っていますが、この期間中はどんなふうに過ごそうと思っていますか?

毎日、台本を読もうと思っています。ただ「追憶」の稽古が始まってから、私の夢が何かヘンなんです。

――「何かヘン」とは?

夢の内容が気持ち悪いというか、今まで見たことがないぐらいカオスなんですよ。だから、夜読むのはやめようかな。意外と引きずるタイプなのかも(笑)。

――「罪チーム」と「罰チーム」の2チームに分かれていますが、それぞれ違いはあるんですか?

最初は同じ台本だったんですけど、今の段階で既に結構内容が変わっているみたいです。演出もそうですし、キャストの年齢や背丈のバランスも違う。
実際に稽古を見たわけではないんですけど、話を聞いていると私が出演する「罰チーム」と「罪チーム」は別の作品なのかなって感じています。

――では、ファンの方にメッセージをお願いします。

サスペンス好きの人には犯人が誰なのか推理しながら見ていただきたいですし、エンターテインメントとして楽しめるよう、みんなで面白いものを作っていきたいと思っています。私も毎日必死に取り組んでいる作品なので、ぜひ応援していただけるとうれしいです!


◆取材・文=月山武桜