全編スマートフォンの画面のみで描く戦国SF時代劇「光秀のスマホ」の拡大版、「光秀のスマホ 歳末の陣」(夜10:00-10:48、NHK総合)が12月25日に放送される。
同作は、武将たちが群雄割拠し、天下統一に向けて覇権を争った戦国時代を舞台に、もしも彼ら武将たちがスマホを持っていたら、合戦の勝敗をニュース速報で受け取り、ライバル武将とフォロワー数争いを繰り広げたりするかもしれないという“もしも”の世界を描く。
主人公は、現在放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の主人公である明智光秀。大河ドラマでは、乱れた世を憂う勇猛果敢な戦国武将であるが、本作の光秀は、“エゴサ”をして評判の悪さに落ち込んだり、フォロワーの伸びを気にしたり、裏アカで愚痴をこぼしたりする。
拡大版では、前回放送された山田孝之演じる光秀や信長(島崎信長)のやり取りを中心に、和田正人演じる秀吉の視点を加えたものを放送。秀吉の正室・おねとして田中みな実が出演する他、南殿を小島みなみが演じる。
深夜に5分程度放送されていた同ドラマだが、今までなかった全編スマホのみのドラマにSNSを中心に話題に。今回の拡大版を制作するまでに至った。そんなドラマの制作担当者にWEBザテレビジョンではインタビューを行い、このドラマの制作を始めたきっかけや、撮影秘話などを聞いた。
制作担当者インタビュー
――「光秀のスマホ」はどのようなきっかけで生まれたのでしょうか
2018年にアメリカ・ニューヨークで行われた世界の公共放送が集まる会議に研修で行かせていただいたときに、ベルギーのあるドラマを見たことがきっかけでした。主人公は10代の女の子なのですが、その子はほとんど画面に映らず、スマホをセンターに置いて、SNSのやり取りや音声のみで話が展開されていくというもので、その撮影手法や内容がとてもおもしろいなと思い、これを使って何か番組ができないものか、と考えました。
12月25日(金)夜10:00-10:48
NHK総合にて放送