――特に大変だったシーンや思い入れのあるシーンはありますか。
ドラマの最後の光秀がうたれるシーンと、光秀が信長に蹴られるシーンですかね。蹴られるシーンは、スマホを飛ばすわけにはいかなかったので、カメラマンが山田さんから、顔が映らないようにカメラを受け取って、スタジオやセットがいろいろ見えないように避けながら、最後に光秀が信長に蹴られているのが映るように固定しなければならなかったので…苦労しましたね。
今回新たに撮影したところで言うと、おねの登場シーンが5分弱のワンカット長回しですごく大変でした。
――今のお話を聞いて、とてもアナログな手法を使われているなという印象なのですが…
そうですね、みんなで知恵を出し合って撮影に臨んでいます。なので、撮影が終わったときの現場の高揚感はすごいです(笑)。
でも、アナログばかりではなくて、スマホのアプリなどには最新技術も使われています。スマホ画面は合成だと思われている方も結構いらっしゃるのですが、タップすると本当に文字が出てくる、アプリが出てくるスマホを作りました。
例えば、本物の「LINE」などのアプリは使えないので、そういうシステムを作って撮影しています。なので、今回の作品は“デジタルとアナログの融合”ということになります。
――「光秀のスマホ」はTwitterのアカウントも大きな話題となっています。
Twitterはせっかくスマホを使ったドラマを作るんだから、デジタルでの展開はしたいなと考えていました。ここでは、武将アカウントの先輩である石田三成さんにご指導をいただき、光秀のアカウントを作りました。アカウントを作った1日目とかはフォロワーが7人とかで…このアカウント大丈夫かな?と心配していたのですが、多くの方に受け入れていただいて、とても安心しました。
あとは、光秀がつぶやくたびに、やはり僕たち制作サイドも反響などが気になるのでついエゴサとかしますね(笑)。
また、スタンプに関する問い合わせを多くいただいていて、これから視聴者の方々にも使っていただけるよう、検討中です。
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