「この世界の片隅に」と共通点多数! 片渕須直監督の知る人ぞ知る名作「マイマイ新子と千年の魔法」がBS12にて放送
毎週日曜夜7:00より、BS12 トゥエルビにて放送中の「日曜アニメ劇場」。12月27日(日)は、「この世界の片隅に」で知られる片渕須直監督が手掛けた長編アニメ作品「マイマイ新子と千年の魔法」を放送する。
本作は、芥川賞作家・髙樹のぶ子が自らの幼少時代をモデルに描いた自伝的小説「マイマイ新子」を長編アニメ化。昭和30年代の山口・防府を舞台に、空想好きで多感な少女・新子が豊かな自然のなかで毎日を真剣に生き、時にヒリヒリとした苦い思いをしながら、仲間たちとゆっくり成長していく姿を描く。
本作を手掛けたのは、映画「この世界の片隅に」(2016年)が国内外で絶賛されたことも記憶に新しい片渕須直監督。「この世界の片隅に」が評判となり各地で異例のロングランヒットとなった際、片渕監督の前作として各地で再上映されたことも話題となった。
舞台が「この世界の片隅に」の広島と地続きの山口である点や、共に原風景の残る昭和の風景を描いている点、さらには主人公の設定からありふれた日常を深く描くリアリティーなど、実は共通点が多い両作品。「この世界の片隅に」の世界感に魅了された人には見逃せない作品となっている。
「マイマイ新子と千年の魔法」あらすじ
ゆったりとした自然に囲まれた山口・防府の国衙。平安の昔、この地は「周防の国」と呼ばれ、国衙遺跡や当時の地名が今も遺されている。物語の主人公は、この町の旧家に住み、毎日を明るく楽しく過ごす小学3年生の少女・新子(CV:福田麻由子)。
新子はおじいちゃんから聞いた千年前のこの町の姿や、そこに生きた人々の様子に思いを馳せるのが大好き。“想う力”を存分に羽ばたかせ、さまざまな空想に胸をふくらませる新子は、平安時代の小さなお姫様のやんちゃな生活でさえも、まるで目の前の光景のように生き生きと思い起こしていた。
そんなある日、東京から転校生・貴伊子(CV:水沢奈子)がやってきた。都会とは大きく異なる田舎の生活になかなかなじめない貴伊子だが、好奇心旺盛な新子は興味を抱き、お互いの家を行き来するうち、いつしか二人は仲良くなっていく。
一緒に遊ぶようになった新子と貴伊子は、同級生のシゲル(CV:中嶋和也)やタツヨシ(CV:江上晶真)らと夢中になってダム池を作る。そして、そこにやってきた赤い金魚に、大好きな先生と同じ「ひづる」と名前をつけ、大切に可愛がるようになる。
やがて新子たちは、学校が終わるとこのダム池に集まって過ごすようになっていたが、ふとしたことから「ひづる」が死んでしまい、それを機に仲間たちとの絆も揺らぎ始めていく。そんな中、新子は「ひづる」そっくりの金魚を川で見かけたという話を聞き、貴伊子や仲間たちと金魚探しを始める。
12月13日(日)夜7:00-8:50
BS12 トゥエルビにて放送
※今後のラインナップは番組HPにて公開中!
https://www.twellv.co.jp/program/anime/sunday-animation/