内藤剛志、刑事役演じる作品多く「警官に黙礼される」
信頼性が芝居に反映
――改めて感じたお互いの魅力を、内藤さんから佐野さんに、佐野さんから榎木さんに、榎木さんから内藤さんに向けて、お聞かせ下さい。
内藤:佐野は付き合いが長いんですよ。理屈理論をきちっとしていて、自分の中で成立したセリフしか絶対言わないんですよ。「これどういうことなんだろうな」っていうことは必ず聞くし。佐野の一番の魅力は、“分析力のすごさ”。芝居する前に一番大事なことだと思います。
佐野:榎木さんは、古武術をやってらっしゃるから普段お芝居で役者として立ってる時も、体の居方みたいなことが一番ニュートラルでいる。武術者だから当たり前っちゃ当たり前なのかもしれないけど。特に現場って間違ったことだらけ。その間違ったことだらけの時に、正しい体で対峙することが一番の魅力だと思います。
榎木:内藤剛志は、まだ全然売れてない時から同じ時代劇で会って、40年近く一緒。ほっと気を許せちゃうところがあって。そういうのって芝居に出るんです。役者として楽っていうと違うかもしれないけど、信頼性はすごく大事だと思うんだよね。
内藤:二人と会えたのは必然なんだけど30年、40年やってるんですよ。そこが絶対に染み出てくる。いい意味でね。