「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載された大ヒット漫画を原作に、「このノートに名前を書かれた者は死ぬ」という死神のノートを巡るセンセーショナルな設定が話題となった映画「デスノート」シリーズ。
藤原が演じる夜神月(やがみ・らいと)は、自分なりの正義を胸に「デスノート」を使い、「世直し」を開始していく。
天才的な頭脳を持ちながらも、行き過ぎた正義感から時折滲み出る“狂気”、人々から崇拝される“カリスマ性”を合わせ持つ夜神月を完璧に演じ切り、藤原の代表作としても名高い同作。
松山ケンイチ演じる世界的名探偵Lとの“頭脳バトル”も見どころ満載で、圧倒的な演技力で完成された世界観が楽しめる作品となっている。
「ヤングマガジン」(講談社)に連載された大ヒットシリーズ漫画を原作に、佐藤東弥監督が3部作にして手掛けた実写映画「カイジ」シリーズ。
「悪魔的だー!」など、強烈なせりふが飛び出す本作で藤原が演じるのは、特別な才能もなく、人生の目標もない、自堕落な生活を送るフリーターの伊藤カイジ。
思わぬ借金を抱えた彼は、生き残りを懸けた過酷なゲームに参加し、一攫千金を狙う。典型的なダメ人間でありながらも、心根は優しく、いざというときの勝負強さを発揮し、物語を大団円に導いていく姿がカイジの魅力の1つ。
「デスノート」シリーズなど圧倒的なカリスマ性を持つ役を演じたかと思えば、カイジのようなクズな役まで演じ分ける藤原の才能を感じられる作品となっている。
韓国映画「殺人の告白」を大胆にアレンジしたクライムサスペンス。藤原が演じる曾根崎雅人は、かつて5人の命が奪われ、すでに時効が成立した連続殺人事件の犯人だと名乗り出し、自らの殺人手記である告白本を出版しては、カメラを従えての遺族への謝罪や警察への挑発する人物。
何を考えているか分からないミステリアスさと、知的さと立ち居振る舞いからあふれ出すカリスマ性を余すところなく発揮し、日本中を混乱に陥れていく姿は、まさに藤原にしか演じられない役と言えるだろう。
予想を裏切る結末、そして秘められた曾根崎の真意に観客が気付いたとき、彼の新境地を垣間見ることができる。
蜷川実花監督作による「Diner ダイナー」では、殺し屋専用のダイナーを営む元殺し屋の天才シェフ・ボンベロに扮(ふん)した藤原。ダイナーでは砂糖の一粒までもが従う絶対的な王として君臨し、ダイナー内での身勝手な振る舞いがあれば、相手が誰であろうが始末するという、一筋縄ではいかないキャラクターを演じた。
蜷川監督自身もボンベロは藤原にしか演じられないとした上で、「彼の役者としての素晴らしさは当然知っていましたが、今回は『一番格好良い藤原竜也を、私が撮らなければいけない!』と勝手なハードルを設けて全力でやらせていただきました」とコメントしており、蜷川監督ならではの極彩色の世界観の中で、藤原竜也の妖艶な演技が光る。
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