1951年に開局し、2021年に創立70周年を迎えるHBC北海道放送。今回、記念番組として「幻の町」「ばんえい」などさまざまなHBCドラマの脚本を手掛けてきた倉本聰と、国際的に知られる映画監督・是枝裕和の対談が実現。時代が変わっても変わらぬ創作への意欲について、それぞれの思いをじっくりと語り合った。
カンヌ国際映画祭の最高賞を獲得するなど評価の高い是枝監督が「憧れ以上の存在」と話すのが脚本家・倉本聰。小学生のころ、ホームドラマを観るのが楽しみだったという是枝監督は、なかでも北海道を舞台にしたドラマに強く心をつかまれたと話す。その多くは、HBCと倉本聰がタッグを組み制作した、全国向けの一話完結ドラマだった。
テレビの画面越しに、まだ幼かった是枝監督が偶然に出会った倉本聰脚本の世界。表現の仕事を目指していた学生時代、アルバイト代をつぎ込み、いくつもの脚本集を手に入れ読みあさったそうだ。
あれほどまでに北海道が舞台のドラマが強く心を捉えて離さなかったのは、一体なぜなのか? 是枝監督はその答えを求めて、30年ぶりに富良野の森を訪れた。地域と強く結びつき、北海道からテレビドラマが次々と生まれていた時代を振り返りながら倉本聰と真剣に向き合う。
放送日:2021年1月23日(土)昼2.00-3.24(北海道ローカル)
出演:倉本聰、是枝裕和
ナレーター:松岡茉優
番組名:HBC創立70周年記念ドラマアンコール「幻の町」
放送日:2021年1月23日(土)昼3.24-4.24(北海道ローカル)
脚本:倉本聰
演出:守分寿男
出演:田中絹代、笠智衆、桃井かおり、北島三郎、室田日出男ほか