all at once、初ワンマンライブ開催!「“全員で作り上げていく”という思いを大切に、皆さんと歩んでいきたい」
ボーカルデュオ・all at onceが2月7日、初のワンマンライブを無料配信で開催した。
2019年に倉木麻衣の「20th Anniversary Live東京公演」で抜てきされたオープニングアクトとゲストコーラスをはじめ、数々の舞台を経て、2020年の春にCDデビューを予定していたall at once。
だが、コロナ禍における緊急事態宣言によりCDデビューは延期され、2人は音楽配信やストリーミング配信を重ねながら、ボーカリストとしての地力を養ってきた。
そして今回、念願の1st EP『JUST BELIEVE YOU』リリースを記念して、初の無観客ワンマンライブが無料配信された。
ステージに設置された巨大スクリーンに「all at once ONLINE LIVE ~Zero to One~」のライブロゴが映し出されると、上手からITSUKI、下手からNARITOが向かい合わせで登場。伸びのあるダイナミックなボーカルフェイクのハーモニーを響かせ、一瞬にして会場全体を生命力に満ちあふれた空気に変えると、1曲目「雨上がりに架かる虹」へ。
高純度なNARITOのハイトーンボイス、縦横無尽に広がるITSUKIの豊かなコーラスと、それぞれの持ち味を存分に発揮しての幕開けから、続く「Take mo' Chance」は、ジェームス・ブラウンやブルーノ・マーズをルーツに持つITSUKIの音楽性志向が現れたファンク調のナンバー。
カラフルな映像で彩られたスクリーンをバックに、気負いや緊張を全く感じさせないリズミックなボーカル、伸び伸びとしたパフォーマンスから、彼ら自身心底楽しんでいる様子が伝わってくる。
MCでは「こうしてライブを届けられることが、素直にすごくうれしいです。今持っている最大限、今できる全てをお届けできたらと思っています」(NARITO)と初ライブ開催の喜びを語り、今回のEPのリード曲「JUST BELIEVE YOU」を披露。
この曲は約20年前にリリースされた、アニメ「名探偵コナン」(毎週土曜夜6:00-6:30、日本テレビ系)の歴代のテーマソングの中でも人気が高い、倉木麻衣の「Secret of my heart」をサンプリングした楽曲で、原曲同様、作詞を倉木、作曲を大野愛果が手掛けたことでも話題の作品。
情緒あふれる美しいメロディーに乗せた、思い合っているのになかなか会えず、でもきっといつかまた会える日が来ると信じ合う主人公たちの思いを、時に切々と、時にエモーショナルに、表情豊かに歌い上げていく。
特に、今作の大きな聞かせどころでもある、倉木の「Secret of my heart」のボーカルにフェイクコーラスを重ねるセクションでは堂々たる名演を披露し、ポテンシャルの高さを見せつける。
その後、ステージ上には無数のキャンドルに火が灯され、シックで温かな雰囲気にセットチェンジ。ここからはこの日のスペシャルゲスト・高島ユータのピアノ伴奏によるアコースティックコーナーへ。
「コロナ禍の昨今、僕たちに何ができるのか? やはり歌を届けるしかないと思って、ずっと楽曲制作を行ってきました。そこで生まれた、僕たちの思いが詰まった楽曲から何曲か披露したいと思います」と語るITSUKI。
心に染み入るバラードチューン「Make It Better」、ストレートな歌詞が印象的なラブソング「Two of us」をチェアに腰掛けながらゆったりと、さらに開放感あふれるサビがたまらなく心地良い「オーバーライト」と、3曲の未発表曲を歌い上げる。
高島を送り出した後は、もう1曲この日初披露となる楽曲「Mission to the moon」をスタンドマイクでスタイリッシュにアクト。まるで大勢のオーディエンスが目の前にいるかのように、両手を掲げ頭上でクラップをしてみたり、客席をあおったりするしぐさを見せるなど、思わず無観客であることを忘れさせる、臨場感あふれる躍動的なパフォーマンスを見せる。
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