25年ぶりとなる「美少女戦士セーラームーン」の劇場版最新作、劇場版 「美少女戦士セーラームーンEternal」。
今作は原作第4期の「デッド・ムーン」編を前・後編で映画化したもので、皆既日食に紛れて、デッド・ムーンサーカスと名乗る謎の集団が街に現れ、うさぎ(三石琴乃)たちの前に新たな敵として立ちはだかる。新月の闇の王国 デッド・ムーンの女王ネヘレニアと彼女に仕えるジルコニア(渡辺直美)らは、地球と月を征服するために、スーパーセーラームーンが持つ幻の銀水晶を狙っているのだった。
前編は現在公開中で、2月11日(木・祝)からはいよいよセーラー戦士たちとネヘレニアの直接対決が描かれる後編が公開される。
このデッド・ムーンの女王であるネヘレニアを熱演しているのが、菜々緒。幼少期にはうさぎの髪型をマネていたこともあるほど、「美少女戦士セーラームーン」のファンだったという。
自分にできる最大限でネヘレニアを演じさせていただきたいと思いました
――小さい頃からお好きだった「美少女戦士セーラームーン」に出演されることになったお気持ちは?
ただただうれしいという感情が大きかったです。けれど、大好きな作品だからこそ、私で大丈夫なんだろうか? 私に務まるのだろうかという不安もありました。でも、せっかくお話をいただいたので、自分にできる最大限でネヘレニアを演じさせていただきたいと思いました。
――菜々緒さんはかつてドラマ「ファースト・クラス」(2014年)や「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」(2015年、フジテレビ系)で悪役を演じていた頃、「悪役では誰にも負けないぐらいになりたい。ヴィランズを見て研究している」とお話しされていましたが、ネヘレニアの悪女像はすぐに膨らみましたか?
あはは。言っていましたね(笑)。今回はもともとのネヘレニア像を大切にしたいと思ったので、原作漫画や90年代のテレビアニメーションを見返して、当時の声優さんの声質などを確かめてから収録に挑みました。現場でイメージをすり合わせていくと、自分が思い描いていたネヘレニア像と今千秋監督が抱いている像が違って。私は分かりやすくハッキリと悪のイメージを持っていたので、冒頭からわりと悪役っぽさを醸し出していたのですが、監督はそこまで悪役を意識しない方がいいと。なのでミステリアスで妖艶で、ちょっと美しい雰囲気を出して臨みました。前編では悪役っぽさをあまり出さなかったことで、終盤に向けては、声色を変化させて迫力が出せたと思います。
――演じるネヘレニアは徐々に悪役っぷりが増していき、笑い声一つにしても複雑になっていきます。難しかったのではないですか?
とても難しかったです。笑い声一つとっても「ククク…」や「フフフ…」などパターンがあるので、一番苦労したのはそこかもしれないです。どうやって笑えばいいんだろうと思いました(笑)。笑い声だけでさまざまなレパートリーを持っている声優さんって、本当にすごいなと思います。後編に関してはセリフも多かったので、若干アフレコの記憶がないです(笑)。
劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」《後編》2月11日(木)公開