――「美少女戦士セーラームーン」は菜々緒さんのように大人になられた女性にも支持されていますが、大人の女性を魅了する要素はどんなところにあると思いますか?
幼少期に観ていた時はキラキラした女の子たちが、かわいらしい戦士服姿でカッコ良く戦うところを視覚的に見て楽しんでいたと思うんです。でも、大人になった今の私が観てもグッとくるセリフがあったり、セーラー戦士たちが抱く葛藤や感情が自分に重なる部分もあったので、そういうところが大人の方にも愛され、世界中の方にも支持されている理由なんだろうなと思いました。
――特にグッときたセリフというのは?
後編でネヘレニアが『光ある所に闇はある。闇は光を呼び、光もまた闇を呼ぶ!!』と二極性があることについて話すセリフです。悪役を多く演じていた時に胸の中に抱いていた葛藤を、言葉にして伝えてくれた気がしました。私が演じていた役が闇の存在だとしても、必要不可欠な、大事な存在だったんだと改めて気付かされました。また前編で、セーラー戦士たちが高校生の女の子として思い描いている夢と、戦士としての夢の間で葛藤してる姿は、私自身役者として抱いている葛藤ともリンクする部分があるなと思いました。
――前編でのセーラー戦士たちはデッド・ムーンサーカスのメンバーに惑わされて、闇に閉じ込められそうになっても、自分の中の強い心に呼び起こされて復活しました。菜々緒さんが考える強い女性とは、どんな人だと思いますか?
自分自身を持っていて、ブレない人ではないかと思います。前編に出てくる『最大の敵は自分の弱さだ』というセリフがとても好きなんですけど、生活する上で周囲を気にしたり、自分と誰かを比較したりすることが癖みたいになってしまいがちだと思うんです。でも、やっぱり誰かを気にするのではなく、自分を乗り越えていくことが大事だと思います。「セーラームーン」は短いセリフの一つにも力のある作品だなと改めて思いました。
――まもなく、後編が公開され、いよいよネヘレニアとセーラー戦士たちの最終決戦に突入します。菜々緒さんとしての見どころをお教えください。
本当に一つ一つのセリフが突き刺さってきますし、セーラー戦士一人一人が自分たちの使命を再確認しながら成長していく姿は、誰もが心を打たれるシーンではないかと思います。また、戦うシーンでは最新鋭の技術を使っているので、そこも見どころではないでしょうか。それから、親子で観ることもできる作品なんだなと今回、改めて思いました。ビジュアル面でもかわいいですし、かっこいいので、お子さんと一緒に楽しんでいただければと思います。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)