ディーン・フジオカが初じゃない!大河&朝ドラ“同一人物”演じた前例 脚本は「青天を衝け」と同じ大森美香
朝ドラと大河では“時代”が重なること自体めずらしい
「青天を衝け」に五代友厚役でディーン・フジオカが出演することが発表された。五代は渋沢栄一と同時代を駆け抜け、のちに「西の五代、東の渋沢」と称される実業家だ。
ディーンは「あさが来た」でも五代友厚を演じており“五代様”の愛称で人気を博した。朝ドラと大河で同じ役を演じることはなかなかない快挙だが、ディーンがはじめてではない。前例がある。
それこそ五代が登場した「あさが来た」(主演・波留)に、大河ドラマ「新選組!」(主演・香取慎吾/脚本・三谷幸喜)で土方歳三を演じた山本耕史が同じ土方役で出演したことがあった。
朝ドラ初の幕末スタート作品として注目された「あさが来た」の第3週のサブタイトルは「新選組参上!」。
1866年(慶応2年)、薩長同盟が締結、京都では新選組が活躍し、時代が大きく変わろうとしている頃、主人公あさ(波瑠)の嫁ぎ先に新選組がお金を借りにくる。その先頭に立っているのは土方歳三。お金の貸し借りをめぐって、土方とあさは緊迫感あるやりとりをする。
山本耕史は「新選組!」での決めぜりふ「待たせたな」まで言って、「新選組!」ファンは大喜び、SNSを賑わした。
戦国や幕末時代を舞台にした作品の多い大河と、明治以降――とりわけ昭和の戦前戦後を舞台にした作品の多い朝ドラでは内容が重なることはなかなかないが、「あさが来た」は幕末始まりで、登場人物が和装で、さながら大河ドラマのような雰囲気が漂っていたことから、コラボが実現した。